パーティの雰囲気別コーディネート
難しそうに思える着物のコーディネートのセオリーを平山さんに教えていただきました。「帯の柄は着物の柄とのバランスで選びます。人の目は足下・前身頃 → 帯 → 胸元 → 顔の順に目線が流れる傾向があります。その順に見ていったときに、最後の顔が一番印象に残るのがいいのです。つまり、着物がその方の顔を引き立てるようなコーディネートがよいということです。」
そんなセオリーを押さえた雰囲気別のコーディネートを、平山さんのコメントとともに見ていきましょう。
●フォーマル……ホテル、式場でのウェディングに
定番のフォーマルの着こなしを意識した着こなしはフォーマルな場なら間違いないコーディネート。
フォーマルの装いには決まった型があります。金銀を使ったフォーマル向けの袋帯に、金糸が入った平打ちの帯締めを合わせる定番の組み合わせにしてみましょう。
帯締、帯揚、伊達衿などの小物に着物の柄の中の色を使うことで、全体のまとまりが出ます。
●おしゃれ……レストラン、ゲストハウスでのウェディングに
洋風の絵柄や押さえ目の洒落帯のコーディネートでドレス感覚に。流行色も取り入れやすい。
帯と着物を同系色にして、ドレス感覚でコーディネートすると、おしゃれ感も強まります。背を高く、スリムに見せられるメリットもあります。洋服の流行色を帯締めなどの小物に使えば、今っぽさもプラスできますよ。
●カジュアル……会費制披露宴、2次会に
カジュアルな場であれば遊び感覚も取り入れて。場に合わせて崩し度合いを調節しよう。
柄を押さえて洋服感覚にするのも、こういう場ならあり。ファッションとして楽しんでOKです。ただし、普段着とされている素材はよくよく考えて。場所に合わせてフォーマル度を調節するといいでしょう。会場がホテルならフォーマル度を上げておくのが間違いないですが、カフェなら紬もナシではないと思います。
「場に溶け込むコーディネートかどうかも重要です。洋装のゲストと同じ場にいることになるので、どこかに洋服の感覚を取り入れることも大切だと思います。」とのこと。今年の流行色や洋風の柄であれば、初心者もすんなりと着物になじめると思いますよ。
≫当日の着付けはどうしたらいいの?