教育実習施設を兼ねた、マカオの砦のホテル
ポウサダ・デ・モンハ
ホテルエントランス外観
フロント業務を学ぶ実習生
マカオ半島北部の下町風情漂う住宅街の中にあるモンハの丘の中腹に建つポウサダ・デ・モンハ。現在は砲台跡として観光スポットにもなっているモンハの丘ですが、もともとは19世紀に築かれたポルトガル軍の砦で、ホテルの建物は当時アフリカ出身のポルトガル軍兵士のための宿舎として利用されていました。
1995年からマカオの公立ツーリズム学校「旅遊学院」の施設の一部として運用されており、学生の実習の場として使われています。マカオのホテル価格が年々上昇を続けている中、公立ホテルのポウサダ・デ・モンハはリーズナブルな価格を維持。予約はホテルで直接受け付けるのみなので、旅行代理店や大手ホテル予約サイト経由で予約ができません。そのため、知る人ぞ知る穴場ホテルとしてリピーターから支持されています。
ゲストルーム
デラックスタイプの客室。一部客室にはバルコニーが付く
レトロなテーブルと客室備え付けのパソコン
全20の客室はスタンダード、デラックス、スイートの3タイプ。スタンダードルームは広さ23平方メートル、クイーンサイズベッドが1台。デラックスルームは広さ41平方メートル、シングルベッド2台またはキングサイズベッド1台。スイートは広さ64平方メートルで、ベッドはデラックスルーム同様。全客室共通のインテリアは、オリエンタルな雰囲気のレトロな調度品でまとめられています。全体的に少々年季が入っているように感じられますが、掃除が行き届いているので快適に過ごせます。
エアコンも完備ですが、棚の中に扇風機も置かれていたり、水道の蛇口やシャワーには節水加工が施され、バスアメニティも詰め替えボトルを使用するなど、環境保護にも力を入れているようです。
全客室に無料インターネット接続可能なパソコンが設置されていますが、英語キーボードなので日本語入力は困難。客室内では無料Wi-Fi接続も利用できます。
なお、ホテル客室は全室禁煙ルームの設定。エントランス前に喫煙コーナー(屋外)があります。また、館内にはエレベータがないので、重いスーツケースを持ち込む場合は階段を上がらなくてはならないことを覚悟しましょう。
飲食施設
ホテルロビー横にあり宿泊ゲスト用の朝食会場となるレストラン(IFT提供)
一般にも開放されている別棟のエデュケーショナル・レストラン
ホテル内にはレストランが2箇所。ホテルロビー階にあるレストランはホテルゲスト専用で、朝食の時間帯のみ営業。もう1つが別棟にある「エデュケーショナル・レストラン」で、一般にも開放されています。その名の通り、こちらも教育実習の場として活用されている施設。伝統的マカオ料理メニューの数々やスイーツをリーズナブルな価格で楽しめるとあり、固定ファンも多いことで知られます。公立学校併設のため土日祝がお休みという点に気を付けたいところ。
館内施設、その他
研究発表会などに利用される機会が多いというカンファレンスルーム(IFT提供)
ポウサダ・デ・モンハは規模が小さく、商業目的ではない「教育施設」とあり、華やかな付帯設備はありません。学生と共同で使うジム設備と、学校付属の図書館を利用できる程度。ビジネス向けでは、約50名収容のカンファレンスルームが1室あります。この他、1日3本のシャトルバスを運行しており、ホテルを出発してマカオフェリーターミナル、ホテルリスボア前、媽閣廟の3カ所に停車します(ホテル発のみの片道運行で途中乗車不可)。
予約方法
フロントから客室へ向かう途中のパティオ
前述の通り、予約は直接ホテルへ。電話やメールでもいいですが、ホテルの公式ウェブサイト経由のネット予約が便利。空室状況なども分かりやすく、クレジットカード決済で予約を完了できます。価格はスタンダードルームで平日700パタカ、金曜800パタカ、土・祝日1,000パタカ(すべて1泊1室あたりの朝食込)とリーズナブル。さらに、7泊、14泊、30泊の長期滞在割引料金も用意されています。
<DATA>
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Pousada de Mong-Há(望廈迎賓館)
住所:Colina de Mong-Há, Macau
TEL:+853- 2851-5222
料金:スタンダードルーム700パタカ~(長期滞在割引あり)
アクセス:マカオフェリーターミナルからタクシー利用約10分、望廈砲台バス停から徒歩約5分(急な坂道)
ポウサダってどんな宿泊施設?>>
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