中央アナトリア地方 (アンカラ、カッパドキア、コンヤ等)
カッパドキアの風景
中央アナトリアは、今までの海沿いの地域とは雰囲気がガラリと変わります。カラカラに乾燥した気候、ゴツゴツした岩の風景が特徴的な、素朴なトルコの田舎道。海沿いの町ほど開放的ではありませんが、本当の「トルコ」が味わえるのは、実はこの辺りかもしれません。
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アンカラ
アナトリア文明博物館の地母神坐像(アンカラ)
首都アンカラはトルコ第二の都市。ここは1923年に首都となった新しい町なので、政府・官庁の町というイメージが強いところです。見どころは、アタトゥルク廟やアナトリア文明博物館。特に博物館は、初めて鉄器を利用したヒッタイト文明の収蔵物を中心にきめの細かい展示が有名で、1997年にはヨーロッパミュージアムフォーラム主催の「ヨーロッパミュージアム年間大賞(European Museum of the Year Award)」という賞を受賞しました。
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八ットゥシャシュ
ハットゥシャシュは紀元前1800年頃ヒッタイト王国の首都だった場所で、世界遺産に登録されている古代都市です。ただし、自力でまわるのは困難な場所なので、ツアーなどに参加するのがお勧め。
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カッパドキア
カッパドキアの洞窟ホテル
中央アナトリア最大の見どころは、何と言ってもカッパドキア! この不思議なきのこ岩たちは、エルジエス山の火山灰と風雨からできたのだそうで、私たちの感覚からは全く想像できないような自然の不思議な風景は、まさに圧巻。カッパドキア及びギョレメ野外博物館は世界遺産に指定されています。近年ではおしゃれな洞窟ホテルやレストランも増えたので、滞在そのものも楽しめる見逃せない町となりました。
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コンヤ
メヴラーナ教団の旋回舞踏
コンヤは、かつてセルジューク朝の首都だった町で、神秘主義教団メヴラーナ教の総本山でもありました。このため現在でも宗教色が濃く、女性の多くはスカーフをかぶっており、アルコール類が飲めるバーを探すのは困難です。ここでは年に一度、メヴラーナの命日である12月17日の数日前からセマーと呼ばれるメヴラーナ旋回舞踏を見ることができます。興味のある人は、時期を合わせてコンヤで本場の旋回舞踏鑑賞をどうぞ!