自動車保険/自動車保険の基礎を学ぼう

消費税アップで自動車保険料も値上げに?

消費税は2014年4月、5%から8%にアップします。増税前の駆け込み消費も徐々に見られていますが、自動車保険にはどんな影響があるのでしょうか。もしかして早めに新規加入、更新したほうがいい?そんな疑問にお答えします! 

西村 有樹

執筆者:西村 有樹

自動車・バイク保険ガイド

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2014年4月からの消費税アップを控え、車や家電、食材などの駆け込み需要が徐々に増えているようです。保険も駆け込み契約すべき? 毎年(毎月)支払う保険料には影響がある? そんな疑問にお答えします。

保険料には消費税はかかりません!でも…

嬉しいことに自動車保険料に消費税はかかりません。よって増税は影響なし。しかし安心できるかといえば、どうも違うようです…。

嬉しいことに自動車保険料に消費税はかかりません。よって増税は影響なし…とも断言できないようです

結論から言えば、保険料に消費税はかかりません。自賠責保険、任意保険のどちらも同様です。これは自動車保険に限った話ではなく全ての保険、共済で同じです。

しかし、保険料が今までどおり据え置きとなるかといえば、それは見通しが甘いようです。契約者が払う保険料は非課税ですが、保険会社が支払う保険金の内訳には、課税対象となる項目が山ほどあるのです。

保険を使って車を修理。消費税はかかる?

保険を使って車を修理する場合、次のケースが考えられます。

●対物賠償で相手の車を修理
●車両保険で自分の車を修理


修理時、工場では「部品」「塗料」などを用意して修理し、その際「工賃」が必要になります。

大まかに言えば「部品」「塗料」「工賃」など全てに消費税がかかってきます。さらに「代車」「代替交通機関」「宿泊」…などを保険会社が面倒を見てくれる契約なら、その全てに消費税が必要になります。

保険を使ってケガを治療。消費税はかかる?

相手をケガさせた、自分がケガした…治療費は非課税です!undefinedしかしそれ以外にかかる分は…

相手をケガさせたり自分がケガしたりした際の治療費は非課税。しかしそれ以外にかかる分は…。

自動車事故を使ってケガを治療する際、主のケースが考えられます。

●対人賠償で相手を治療
●人身傷害保険で自分や家族、搭乗者を治療
●搭乗者傷害で搭乗者を治療


治療時、社会保険(国保、社保)の適用がなされるものは非課税です。結果的に自賠責保険、任意保険で治療費が支払われるとしても、非課税となります。

しかし、通院するためには「電車」「バス」「タクシー」などの「交通機関」が必要になるでしょう。「交通機関」の運賃には消費税が必要となります。微々たるものに思えますが、塵も積もれば…。これらは保険金でまかなわれるため、保険会社としては負担が大きくなります。

保険料値上げの可能性は大! 保険会社の動向に注目

ざっくりとですが、大まかに以上のような理由から、保険会社としては「消費税分が持ち出し」になってしまいます。それは経営の圧迫を意味し、ゆくゆくは値上げせざるを得ないと思われます。

最終結論は、「消費税が上がるタイミングで、駆け込み新規契約&更新は必要ないものの、先々は負担がアップしてしまう可能性大」です。

契約者としては保険会社の値上げの動向を見守ること。更新時に保険料がアップするなら、他社を検討するのもよいのではないでしょうか。

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