今すぐ見に行ける!2013年成長したグループたち
――では今年ライブ見たり取材した中で印象的なグループはどこでしょう?「たとえばNゼロ(元AKBNゼロ)ですかね。接触ビジネスを今もてらいも無くやってて(笑)、そうした努力が実って、インディーズなのにオリコンのウィークリーでベスト10に入る人気です」
資金ゼロ、所属アイドルゼロからスタートした、赤羽を拠点に活動する「会って、話せて、打ち合わせができる募金アイドル。ライブや物販を中心に、様々な活動で資金を捻出する自給自足型あいどるでもある。資金によって活動目標を掲げ、最終目標の紅白しゅつじょうを果たしたら即日解散。http://www.akbn.tv/
「ただ、女の子の育成の縛りが厳しいからか、すぐ辞めちゃって正式に卒業した子がいないんですよ(笑)。満3年で卒業なんですけど、そこまでいかない。2期生の吉川コトノンことのは2年11ヶ月まで続けたのに、直前で辞めちゃって…。それでも小さいハコなら確実に埋まるし、今年は日本青年館大ホールでコンサートしたぐらいファンはついてますね。『地下の星』といっていいアイドルだと思います」
――地下の星! 良いのか悪いのか分かりませんけど見たくはなりますね(笑)。
「あとアリスプロジェクトのスライムガールズも注目です。ここのシステム上、育成期間なのでステージは荒いし、上のグループに上がってくのでどんどん入れ替わっていっちゃうんですけど、その見逃せなさは他にないものかなと。この本の取材でも、出るころにはエースだった窪田美沙が辞めて、ぱー研!(アリスプロジェクトの別ユニット)に移ってたんですよね(笑)」
アリスプロジェクトに所属するアイドルの卵たちが修行する場として作られたユニット。RPGゲームの最弱モンスター「スライム」の名を冠した通り、まだまだ知名度も実力もないけれど、いつか大きな世界に羽ばたくことを目標に日々活動中。実力、人気などを認められたメンバーはアリスユニット中のOZまたはぱー研!へと昇格する。http://www.alice-project.biz/slimegirls
――アリスプロジェクトは毎日見れる専用劇場を持ってるのもありますが、独自路線で成長してる印象です。
「あとこれはアリスプロジェクト全体の特徴ですけど、貧乏話不幸話なんでもさらけ出してドラマにするところは凄いと思います(笑)。この本でもアリスプロジェクトの子を3人集めて貧乏座談会を行ったんですが、子供のころのあだ名が『オンボロアパート』とか凄いんですよね(笑)」
――それ以外に注目株はいますか?
「ゆるめるモ!は面白いですね。ようなぴちゃんが楽曲派のアイドル好きだったり、あのちゃんが元引きこもりだったり新メンバーも個性が強い。固定ファンもついてきてるし、楽曲派からの評価も高いし、新しいサブカルアイドルの形を感じます」
2012年に結成されたニューウェーブアイドルグループ。「窮屈な世の中を私たちがゆるめるもん!」をコンセプトに、ニューウェーブ・パンク・ヒップホップなど多彩なサウンドを取り込んだ楽曲とゆるさ満点のMCと佇まいで人気急上昇中。http://ylmlm.net/
次回は猪口さんが推す2014年期待のグループを紹介します。今回登場の3組はじめ様々なアイドルグループが掲載された、これ一冊で現在のアイドルシーンがわかる!?『LIVEアイドル図鑑』もぜひご覧下さい!
来年のおすすめは正統派から「今飲めるアイドル」まで!