燃費は僅差
JC08モード燃費は、N-WGNが最高で29.2km/L、ワゴンRが30.0km/L、ムーヴが29.0km/Lで、わずかに差があるが、実燃費にしてしまえば走り方や使い方でどうにでも逆転できる数値といえる。N-WGNでは、アクセルを離すと燃料カットが働くのはもちろん、N BOXとは異なり、そのまま約10km/hになるとアイドリングストップが作動するようになった。
ワゴンRやムーヴと同じように停止前からエンジンが止まるわけだが、ワゴンRのように、一度アイドリングストップが解除されてもバッテリー状態に余裕があれば再度エンジンが停止する設計は採られていない。
バッテリーの容量ではなく、設定次第でN-WGNでも可能とのことだが、まだ赤信号なのに誤って一瞬ブレーキを緩めてしまうこともあるはずで、2度くらい止まってくれてもいいのではないだろうか。
N-WGNの群を抜く買い得感
N-WGNは、最後発だけあって価格と装備のバランスもライバルより上で、シティブレーキアクティブシステム、サイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ、スマートキー(プッシュエンジンスタート/ストップ)、ディスチャージヘッドランプなどを備える「G・Aパッケージ」を2WDは125万円、4WDは137万円で設定している。ムーヴもスマートアシスト付で、スマートキーの「X・SA」を125万円(2WD)、137万1000円(4WD)で用意しているが、サイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグが備わらないので、N-WGNの安全性と買い得感が際立つ。
ワゴンRでは、レーダーブレーキサポート装着車の「FXリミテッド」にスマートキーとキーレスプッシュスタートが備わるが、こちらもサイドエアバッグは未設定で、2WDが129万1500円(2WD)、140万9100円(4WD)と、こちらもN-WGNの方がかなり安くなっている。
N-WGNは最後発であり、しかも価格も格安となると、ヒットしない要素は見当たらない。