N BOXよりも明らかに上質な走り
使い勝手は最近の「Nシリーズ」らしい工夫満載な点に感心させられたが、走りはホンダらしく気持ちのいいものに仕上がっている。全高がライバルよりも高いのに腰高な印象はなく、58ps/7300rpm、65Nm/4700rpmのNAエンジンでも普通に走る分にはパワー不足を感じさせず、首都高速でも流れに乗ることが可能だ。
NAでも不足はないが、ターボは速くてしっかり
少し流れをリードしたい時には、NAエンジンならECONスイッチをオフにすれば十分で、64ps/104Nmのターボであれば余裕十分の走りを披露する。首都高速くらいの速度域ならパンチ不足とは無縁だ。また、N BOXから進化を感じさせるのが足まわりを含めた乗り心地で、しっかりしたボディの剛性感も好印象。N ONEのようにスポーツカーのような軽快なフットワークとはいかないが、N-WGNはN BOXの登場から短期間でも走りを大きく進化させているのが実感できる。
N BOXで顕著だったピッチングやロールの大きさがよく抑えられており、ロードホールディングも良好だから安心してコーナーをクリアできる。よりしっかりしたフットワークを楽しめるのは、フロントスタビライザーを備えるターボだが、NAエンジンも高速道路の法定速度内くらいであれば不安になるほどではない。
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