マンション管理士試験/マンション管理士とは・仕事内容

マンション管理士としての独立・開業の道(2ページ目)

どんな資格も、それを実際に活用できなければ取得した甲斐がありません。マンション管理士に転身する場合に欠かせない条件と、独立開業をサポートする民間の制度をご紹介します。

村上 智史

執筆者:村上 智史

マンション管理士ガイド

 プロのマンション管理士のための認定制度

プロのマンション管理士たちが集まり、実務上のノウハウを共有するために勉強会を発足したのがきっかけとなり、いまや独立開業を志す有資格者向けの研修、実務バックアップ、認定資格の提供を行う機関があります。

その名は、プロナーズ(有限責任事業組合 マンション管理士プロフェッショナルパートナーズ)。このプロナーズに参加した場合の主なメニューを紹介します。

(1) 認定研修制度
毎年4月に、独立開業マインドの形成や、業務上不可欠な知識やノウハウの習得を目的にカリキュラムが組まれ、全6日間・約53時間の集中講義で行われます。

本研修を受けて認定されるには、初年度30万円、次年度以降毎年36,000円の費用が掛かります。(なお、年1回の認定更新を受けるには、過去1年間の業務実績等が、プロナーズの定める基準をクリアする必要があります。)

(2) 実務バックアップ制度
現場の指導風景

先輩管理士の指導が受けれられるのも魅力


プロナーズの認定者には、実務ノウハウや事務所運営に関する書式・資料等や、プロナーズの顧問弁護士等の周辺専門家の共有ができるようになります。

これによって、個人事業者として効率的にスタートアップしやすい環境作りを提供しています。

(3) 実務相談サポート制度
認定者の希望に応じて、先輩の認定管理士を1名指名のうえ、実務・業務遂行上の相談に乗ってもらえます。

特に開業当初は、先輩管理士の顧客対応の補助役として、いわば「かばん持ち」をすることになりますが、現場経験のない管理士には貴重な経験になるでしょう。(期間は原則1年間。無報酬)

今後はプロナーズ自身が、一定の資質を有する認定管理士を管理組合に紹介していくシステム作りを目指していくそうです。

現場経験がない、あるいは異業種から転身を志す新米管理士にとっては、こうした選択肢もあるので、検討してみてはいかがでしょうか。


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