ベルギー/ブルージュ

ぶらりと見て歩くブルージュ観光(3ページ目)

14世紀に西ヨーロッパ最大の港町として栄え、その後忽然と眠っってしまったような天井のない美術館ブルージュ。ただぶらりと見て歩くだけでも、タイムスリップ感覚を充分満喫できます。

栗田 路子

執筆者:栗田 路子

ベルギーガイド

ブルグ広場

右側がバジリカ

ブルグ広場のブルージュ市庁舎

マルクト広場からステーン通りとは反対方向に、ベルギー王室御用達のハンドバッグ店デルヴォー(Delvaux)と郵便局の間の小道を入るとすぐに、「ブルグ広場」(Burg)があります。

ブルグ広場で一番目を引くのはブルージュ市庁舎(Stadhuis)でしょう。ゴシック建築のこの市庁舎は14世紀に建てられたもので、このあたり一帯に残る市庁舎の中では、最も古いものの一つ。建物の正面の壁は、聖書に登場する聖人や、ブルージュの歴史上の重要人物像で飾られています。フランス革命軍が統治していた18世紀末に壊されてしまった像の数々は、ベルギー独立後に修復されたものの、また痛んでしまい、現在の姿は、20世紀の終わりに修復されたもの。市庁舎は中に入ってホールを見ることができますし、入場券を購入すると、2階のゴチックの間を見学することもできます。

市庁舎に向かって左側にあるのは、ルネサンス様式で建てられたかつての裁判所です。当時、このあたりを統治していたのは、ベルギー生まれの神聖ローマ帝国皇帝カルロス5世だったのですが、16世紀にオーク材で作られた彼をモチーフとした暖炉が見事です。

 

(c)milo-profi/visitflanders

市庁舎にくっついて見つけにくいバジリカ

市庁舎向かって右横の建物は、「バジリカ」(キリストの聖遺物を収めてあることにより、特権を与えられた教会)で、5月にブルージュで行われる「聖血の行列」では重要な役目を果たすところです。外観は教会に見えないので要注意。地階とその上の両方に聖堂がある2階建ての教会です(このバジリカについての詳細は別途)。

<DATA>
■Stadhuis(ブルージュ市庁舎)
開館:毎日9:30~17:00
閉館日:1月1日、復活祭後のキリスト昇天日、12月25日
入場料:市庁舎の2階と裁判所の見学は共通券で4ユーロ、3日間のパスも有効


魚市場 

魚介類も売られるが活気は今ひとつ

魚市場

市庁舎と旧裁判所の間を通るとブルージュ中を巡る運河のひとつに出ます。橋を渡って目の前の広場にあるのが、1821年に建てられた魚市場。築地の市場などから想像する「魚市場」とは異なり、コンクリートで建てられた屋外市場のためのストラクチャーです。現在も、火曜日から土曜日までの午前中、北海で採れた魚を売る業者が並びますが、規模が小さく静かで、最近では、土産物や日用品を売る業者も見られます。

 

風車

(c)milo-profi/visitflanders

お堀沿いに風車が並ぶ

ブルージュは13世紀以来、城壁に囲まれ、その外側にはお堀があって外敵の侵入を防いでいました。街の中心から、北東方向に少し足を伸ばし、お堀の内側を通るクライスヴェスト通り(Kruisvest)に到達すれば、道沿いに、懐かしい風車を見つけることができます。16世紀頃は30以上もあったとされる風車は、今では、たったの4基になってしまいましたが、1700年代に作られたシント・ヤンスハイスは、中を見学することもできます。オランダまで行けない方も、ここでしっかり風車を満喫できます。

<DATA>
■風車 Sint Janshuis (シント・ヤンスハイス)
開館:9:00~12:30、13:30~17:00(最終入場16:30)
閉館:月曜日
入場料:3ユーロ、3日間のパスも有効


クルイス門と跳ね橋

クルイス門(Kruispoort)は、1294年から1304年にかけて、ふたつ目の城壁が建設されたときに作られました。以降、門は3回作り直され、現在残っているものは、1400年に建造された二つの塔を持つ門です。

16世紀には神聖ローマ皇帝カルロス5世が、18世紀末にはナポレオンが、また世界大戦のドイツ軍侵攻のときには、この門を通ってブルージュに入ってきた歴史上重要な門。

城壁の外側にあるお堀にかかるのは跳ね橋で、今でも船が通過する際には橋が上がるので、車も自転車も人々も、船が通り過ぎるのを待たねばなりません。運河の多いブルージュやフランダースでは、このような跳ね橋が今もたくさんあり、踏み切りで電車の通過を待つように、時には車のエンジンを止めて待つことが日常のひとこまとなっています。
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