ベルギー/ブルージュ

ぶらりと見て歩くブルージュ観光(2ページ目)

14世紀に西ヨーロッパ最大の港町として栄え、その後忽然と眠っってしまったような天井のない美術館ブルージュ。ただぶらりと見て歩くだけでも、タイムスリップ感覚を充分満喫できます。

栗田 路子

執筆者:栗田 路子

ベルギーガイド

マルクト広場と鐘楼

西フランダース州庁舎、ヒストリウム、銅像

マルクト広場

聖母教会の前を通って、デイバー運河に沿ってデイバー通り(Dijver)に右に折れ、橋を渡ってウォル通り(Wollestraat)を左に進むと、町の中心に位置するマルクト広場(Markt)に。マルクトとは、地元の言葉でマーケットのことで、ここには町のシンボルとも言える鐘楼(1300年代に今のような姿となった)がそびえています。

平らな土地ゆえにネーデルランドと呼ばれたこのあたりは、古くから商工業で栄え、市民が強い力を持った自治都市が多くありました。鐘楼はその自治、すなわち市民の自由の象徴だったのです。

今でもフランス・ベルギーの街々に残る50以上の鐘楼が、群として世界遺産に指定されています。高ければ高いほど、鐘の数が多ければ多いほど、その街の豊かさを物語ると言われ、高さ83メートル、鐘の数が47個というブルージュの鐘楼は、中でも最も壮大豪華なもののひとつです。

366段の螺旋階段を苦労して鐘楼に登るのはなかなか大変ですが、上からの眺めは運河と赤い屋根の家々が箱庭のように美しく、忘れることのできない思い出となるでしょう。

マルクト広場の中心に立つ二人の人物の銅像は、ヤン・ブライデルとピーター・デ・コーニンクというフランダース地方の英雄です。二人は、1302年「金拍車の戦い」で、重装備の騎士を中心としたフランス軍に対し、商工業者や市民中心の歩兵軍を率いて戦い、勝利に導き、フランドルの独立を守ったとされています。特に肉屋ギルドの長であったヤン・ブライデルは、貴族に対抗する市民の象徴として、ブルージュそして、フランダースの誇りであり、ここにも、市民運動や民主主義の強い根を垣間見ることができます。

鐘楼を背にした右側には、西フランダース州庁舎と、ヒストリウムという歴史博物館があり、反対側には、多くのレストランが軒を連ねています。また、ヒストリウムの中には、ツーリストインフォメーションセンターがあり、充実しています。

<DATA>
■Belfort (鐘楼)
(c)milo-profi/visitflanders

マルクト広場から出る馬車

開館:毎日9:30~17:00( 最終入場は16:20。ただし、たくさんの人が並んでいて入場まで時間がかかるような場合は、締め切り時間より早く入り口が閉ざされるので要注意)
閉館:12月25日と1月1日
入場料:8ユーロ
※ブルージュ内の各博物館等のチケット売り場で販売のある市内博物館共通券(20ユーロ3日間パス)も使用可能。

 

シモン・ステヴィン広場

有名チョコレート店がある広場だ

シモン・ステヴィンの銅像

マルクト広場から商店の並ぶステーン通り(Steenstraat)に入って少し歩くと、左にシモン・ステヴィン広場という小さな広場があります。あまり聞きなれない名まえですが、私たちが日常普通に使っている、10進法の小数の概念を生み出したブルージュ生まれの天才、シモン・ステヴィン(1548~1620)にちなんだ命名で、中心には彼の銅像が見られます。ブルージュのお堀の内側には、200以上のチョコレート店があると言われていますが、この広場には、ちょっとアヴァンギャルドなショコラティエとして有名な「チョコレートライン」(Chocolate Line)や、ベルギー屈指の美味しいチョコと定評のある「デュモン」(Dumont)といったチョコレート店があり、心地よさそうなカフェが並んでいます。
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