修善寺温泉とは
修善寺温泉は、大同2年(807年)に弘法大師が開湯したと言い伝えられています。温泉地が多い伊豆半島の中でも、最古と言われる歴史と伝統があり、その歴史に相応しい名旅館も数多く、温泉研究家の大石真人氏も「伊豆で一番旅館が揃う」と評した程です。修禅寺の門前町ですが、門前には桂川と「独鈷の湯」があるだけで、街自体は完全に温泉街になっています。高級な宿が多く、一部はビル旅館になったものの、離れ主体の伝統的な名旅館が数多く残っている事も、特筆されます。
修禅寺境内や「竹林の小径」と、その前後の遊歩道を散策すれば、高級旅館に泊まっていなくても、小京都気分が満喫出来ます。全国の小京都が集まる「全国京都会議」には加盟していないようですが、修善寺温泉を一言で表現すれば、やはり伊豆の小京都と言わざるを得ません。
今回は伊豆で一番旅館が揃う修善寺温泉を紹介します。
修善寺温泉の源泉、泉質
修善寺温泉には源泉が多数ありますが、基本的に集中管理されているので、泉質的には、アルカリ性単純温泉で統一されています。単純温泉なのでクセが無く、万人向けの湯で、しかも、アルカリ性なので、肌がややすべすべになります。ちなみに、修善寺温泉のシンボル「独鈷の湯」は、以前は共同浴場でしたが、公衆浴場衛生法により、今では入浴不可で、足湯も不可ととのことで、隣接して足湯「河原湯」が出来ています。また洪水の原因になる事から、「独鈷の湯」がある中洲自体を移動させました。
次ページで、修善寺温泉の旅館・入浴施設をご紹介します。