2013年、最も活躍した方たち
TSSA2013のフィナーレ。手を振っているのがMAXのみなさんです。
今年も見どころ・楽しみどころ・うれしいサプライズがたくさんで、祝福感に満ちた、コミュニティと一般社会の架け橋になるようなイベントになりました。このTSSAが、今年のLGBTシーンの総決算であり、象徴でもあり、頂点でもあるようなイベントだったと、ゴトウは思いました（詳しくはこちら）
このTSSAで司会をつとめた東小雪さんが今年3月、パートナーのひろこさんと東京ディズニーリゾートで初の同性結婚式を挙げたことは、本当に多くの方たちを勇気づけたことと思います。また、プレゼンターの一人として登場した松中権さんが代表をつとめるNPO法人グッド・エイジング・エールズ、Eテレ『OurVoices』のMCもつとめる「ハートをつなごう学校」代表の杉山文野さん、LGBTの職場環境改善（ダイバーシティへの取組み）を推進してきた（大阪市淀川区がLGBT支援に動きだすことにもつながった）虹色ダイバーシティ、社民党党首選に出馬して世間でも大ニュースとなった豊島区議の石川大我さんが長年手がけてきた若年層ケアのためのイベント「ピアフレンズ」、昨年から「LGBT成人式」を開催してきた大学サークルRe:Bit、こうした方たちに東京レインボープライドと映画祭（あるいはakta）がいっしょになって実現した一大プロジェクト「TOKYO RAINBOW WEEK」は、2013年を代表するムーブメントだったと思います。
裏方に徹してはいますが（とても謙虚なんですね）、TSSAの主催者の方たちも、「コミュニティと一般社会の架け橋」となるような大切な活動を続けてこられました。ゴトウはここで、「本当にありがとうございます」と申し上げつつ、All About［同性愛］賞があれば表彰したい気持ちです。
それから、今年4月、大阪で法律事務所を開いた南和行さん＆吉田昌史さんという弁護士のゲイカップルが登場（カミングアウト）し、大きな話題を呼びました（詳しくはこちら）。お二人に密着したドキュメンタリー番組もTV放映され（詳しくはこちら）、感動を喚び起こしました。セクシュアルマイノリティを支援する大事な仕事を行いながら、自ら勇気をもってカミングアウトし、世間にメッセージを伝えていく…その姿勢に深い敬意を表するものです。
そのほか、2007年の参院選でセンセーションを巻き起こした尾辻かな子さんが、繰り上げ当選によって、日本初の同性愛者であることをカミングアウトした国会議員となったこと（詳しくはこちら）、史上初めて「新婚さんいらっしゃい！」にフランス在住の日本人のゲイの方が登場したこと（詳しくはこちら）なども、明るいニュースでした。
LGBT（セクシュアルマイノリティ）も政治家や弁護士として堂々と活躍できる、同性カップルでも結婚できる（結婚式を挙げられる）、タレントとしてメディア上で活躍できる、そういうことをどんどん当たり前にしていって、世間でセクシュアルマイノリティが受け容れられるような素地をつくっていく。ここに挙げたみなさんは、そういう意味で、本当に大切な活動をされている、偉大なパイオニアだと思います。（もちろん、以前から同性愛者の権利擁護活動に携わってきた偉大な先人たちの礎あってのこと。公に訴えたり、メディアをつくったり、コミュニティの人たちをサポートしたり。尊いことです）
