テクノポップ/アーティストインタヴュー

(M)otocompo熱狂! 伝説のOTOCOたち年表(3ページ目)

MotocompoからスピンオフしたOTOCOだけのユニット、(M)otocompo。一見、オモシロ系の名前に隠されたその秘密。(M)otocompoを代表して、Dr. Usuiに「伝説のOTOCOたち年表」について語って頂きました。いつの時代にも歴史を動かしてきた男たちがいた!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

OTOCOたちの黄金時代(YMO)

ガイド:
ymo

Yellow Magic Orchestra

それもあって、「チェルノブイリ」とかも年表に出てくるんですね。
1978年のYMOの結成は、テクノポップの視点からは外せませんが、OTOCOたちとしては何を見習うべきなんでしょうか?

Yellow Magic Orchestra
(amazon.co.jp)

 
Dr. Usui:
ドリフもそうですが、誰が誰か分からない訳ではなくて、それぞれがキャラが立っていますよね。YMOのお三方は、もちろんそれぞれが素晴らしいアーティストなんですけど、同時にアイドルでもあったと思うのです。本人はそう考えるかはともかく、YMOという現象はアイドル現象でもあった。そこに共感があるのかなと。

OTOCOたちの黄金時代(マッドネス)

ガイド:
onestepbeyond

One Step Beyond

1979年に、突然、マッドネスの「One Step Beyond」が出てきますね。これはカヴァーですが、当時、みんなツートンブームでチェックのシャツを着ていました。これは当然、(M)otocompoはカヴァーしていますよね。

One Step Beyond (amazon.co.jp)

 
Dr. Usui:
カヴァーという点では、(M)otocompoの白黒ボーダーTシャツは、Motocompoで最後に作ったTシャツのカヴァーなんですよ。ちなみにMotocompoの初期にユニフォームにしていたカラーのボーダーTシャツは、プラスチックスへのオマージュだったんです。(M)otocompoのスカとエレクトロというコンセプトを立てた時に、ボーダーとチェックの両方のモチーフを使おうと。

Motocompoは、本田のCITYに付属できたバイクから。大人に成ったら、CITYみたいな車に乗りたいなと。そのCMに「City In City」という曲で出ていたのが、マッドネス。(M)otocompoを始めた時、テクノポップよりマッドネスがみんなの共通項だったのです。

OTOCOたちの黄金時代(太陽を盗んだ男)

ガイド:
taiyo

太陽を盗んだ男 [DVD]

同年、長谷川和彦が監督、沢田研二が主演した「太陽を盗んだ男」が年表に記されていますが、脅迫犯扮する沢田研二の要求に(年表にも出てくる)1973年に中止になったローリングストーンズ日本公演が入っていましたが、やはりこの部分を評価して?

太陽を盗んだ男 [DVD] (amazon.co.jp)

 
Dr. Usui:
長谷川監督はもう伝説ですよね。「伝説のOTOCOたち」という事で、「太陽を盗んだ男」とかけてあるんです。核爆弾と太陽をなぞらえている。放射能に支配されているムードを突破するイメージで。

「ローリングストーンズなんて来やしねえ」と刑事が言うんですよ。長谷川監督にとっての伝説のOTOCOたちは、ローリングストーンズだったと思うんですよ。ちなみに、大学ではストーンズ・ファンクラブから派生したようなブルースロックのバンドにいたんです。70年代には多くの伝説のライヴがあったようですよね。Grand Funk Railroadの嵐の後楽園球場ライヴ。レコードと寸分違わない名演を繰り広げたとか。でも、あれは、本当にレコードかけていたらしいとか聞きますが、そういう話になるのが「伝説」ということですよね。

 
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