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司法書士試験の過去問の使い方(2ページ目)

司法書士試験における過去問の使い方について、具体的にご説明します。

松本 雅典

執筆者:松本 雅典

司法書士試験ガイド


「単元別の過去問集」の使用方法

単元別の過去問集は、学習の進捗に合わせて解いていくことになります。

予備校の講座をご受講されている方であれば、毎回の講義終了時に、講師が解くべき過去問番号を指定するということが通常ですので、それに従って解いて下さい。

独学の方は、「制限行為能力者」や「意思表示」など、一つのテーマが終わった段階で、そのテーマとして分類されている過去問を解いて下さい。ただし、本試験の問題は、他のテーマと比較して出題されることもあるため、テキストで学習したテーマが付された過去問を解いたとしても、必ずしも解けるとは限りません。たとえば、「代理」というテーマに掲載されている過去問でも、その後で学習する「売買」というテーマを学習してからでなければ解けない問題もあります。

過去問を解く時に最も重要なことは、「単に解くだけで終わらせず、その過去問の正誤を判断するために必要なテキストの該当箇所に戻る」ということです。これを必ず行って下さい。過去問に限りませんが、「問題」というのは、一つ一つの知識を断片的に聞いているにすぎません。そのため、単に問題を解くだけでは、体系的な知識が身につかない、簡単にいうと、頭の中で整理された知識とならないのです。よって、体系的に記載されているテキストに戻り、体系的な位置を確認することが(余裕があれば周辺の知識も確認して下さい)、遠回りに見えて、合格への近道となります。


「年度別の過去問集」の使用方法

年度別の過去問集を使用するのは、直前期(4月~6月)ですので、かなり本番を意識した問題演習となります。よって、年度別の過去問集を解く時は、本試験と同じ時間(午前は9:30~11:30、午後は13:00~16:00)で解いて下さい。途中でテキストを見るなどということもしないで下さい。自宅や自習室で行うということになりますので、普通に解くと気持ちが緩んでしまいますので、意識的に緊張感を出して解いて下さい。
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