上諏訪温泉とは
上諏訪温泉は、古くから諏訪大社の門前町、または甲州街道の宿場町として栄えた町で、温泉も鎌倉時代からの歴史がありますが、温泉街として急速に発展するのは、中央線開通以降の明治時代以降です。
同様に門前町で中央線の駅がある下諏訪温泉と比較すると、湖畔に近代的な宿が立ち並ぶ様子は壮観で、上諏訪温泉独特の風情になっています。
今回は、上諏訪温泉を紹介します。
上諏訪温泉の源泉、泉質
上諏訪温泉には多数の源泉がありますが、泉質は基本的に単純泉です。しかし、単純泉の中では比較的濃厚な感触があり、独特のなめらかな湯の感触を感じる場合もあります。また、油屋旅館の自家源泉のように、単純泉ながら褐色で重曹泉寸前の湯もあり驚かされます。さらに、日帰り施設「湯小路いきいき元気館」周辺の湯は単純硫黄泉で、ほのかに硫黄臭が香る上に、薄緑色をしており、いかにも単純硫黄泉らしい湯です。
ここでは特に特徴的な湯を挙げましたが、他にもやや褐色、やや薄緑色の湯を利用した宿も、意外と多くあります。
次ページで、上諏訪温泉の旅館・入浴施設をご紹介します。