「フラット35」sをさらに賢く使う! 共働き夫婦の裏技とは?
住宅ローンの組み方について相談にいらした共働き夫婦のアツシさんとサチコさんは、共働きを続けられる間にできるだけ繰り上げ返済もしようと考えています。前ページの返済額の比較を見たサチコさんは、今年「フラット35」sを借りた場合、当初10年間の毎月返済額が「フラット35」よりも15,000円以上少なくなる、という点に着目しました。その分を1年間貯めると約19万円になるので、1年後に返済期間短縮型の繰り上げ返済に充てた場合で試算したところ、利息軽減額が13万円以上になることが分かりました。アツシさんとサチコさんは「1ヶ月1万円分以上の利息が軽減されるなんて!」とビックリ。「金利優遇によるメリットを繰り上げ返済にも活かそう!」と早くも息ピッタリです。
こまめに節約して、次の節約にも活かそう!
「長期固定なのは嬉しいけれども、変動金利と比べると金利が高い」ということで、悩まれる方も多いようですが、当初10年間1.0%優遇されると、随分返済も楽になるのではないでしょうか。さらに、金利が低いうちに繰り上げ返済をして元金部分を減らしておくと、11年目以降の金利上昇時にも影響を低く抑えることができるでしょう。
長期優良住宅は、家計にとっても長期間お得!
「フラット35」sを使える住宅は、長期優良住宅ということで、他にも様々なメリットが受けられる可能性があります。例えば、住宅ローン控除。長期優良住宅の場合、2010年にローンを組むと、最大で600万円ローン控除を受けられることになっています。●「夫婦で住宅ローンを組めば、税金はおトク?」
また、省エネ基準を満たす住宅を新築した場合などは、住宅版エコポイントをもらえる可能性もあります。
●住宅版エコポイントを活かして「うちエコ」を実現!
銀行の住宅ローンと比較してみようね!
総支払額で比較をしよう!
この他「フラット35」sには、保証料が不要というメリットもありますが、注意点としては、団体信用生命保険や火災保険に別途加入しないといけないということが挙げられます。また、「フラット35」と同様、住宅金融支援機構の定める技術基準に適合していることを証明する物件検査が必要なため、物件検査手数料がかかります。住宅ローンを選ぶときは、金利を比較するだけではなく、保証料や各手数料、団体信用生命保険や火災保険といった諸費用も含めた総支払額で比較をするようにしましょう。せっかく手に入れる夫婦の住まい……。家の造りはもちろんのこと、家計にとっても末永く満足できる選び方をできるといいですね!
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