トリノ王立歌劇場、公演直前リハーサルレポート!
トリノ王立歌劇場がいよいよ来日(11月29日~12月8日。詳細はページ下。関連記事「歌手が豪華!トリノ王立歌劇場来日 市原愛に魅力訊く」)! プッチーニ作曲のオペラ『トスカ』のリハーサルを見させていただきましたが、いやはや、すごいものでした(写真はすべて三浦興一さんによる撮影)。まずジャナンドレア・ノセダが指揮をする、オーケストラの表現力に驚かされました。とても柔らかで心奪われるような美しい音から、腹の底まで響くような激情の音まで、ニュアンス豊かに色彩を見事に変えていっていました。
そこに、真に迫る稀代のプッチーニ歌いパトリシア・ラセットのトスカ(ノルマ・ファンティーニとのダブル・キャスト)、安定したベテランのマルセロ・アルバレスのカヴァラドッシ、旬という感じで声量も見事なラド・アタネリのスカルピアといった豪華な歌手陣が全力で歌うのです。
そして何より一番すごいと思ったのが、その全員が実に一体となって、劇的なドラマ、大きなドラマを生み出していること。
演出も読み替えなどはなくオリジナルの物語のままですが、映像を時々組み入れ、これがまた効果的で新古典といったシンプルでありながらモダンな印象。
総じて、正に「これぞオペラ!」という感じでした。
最後に今回のスケジュールを。
プッチーニの『トスカ』は、11月29日(金)、12月2日(月)、5日(木)、8日(日)、東京文化会館(上野)で。
ヴェルディの『仮面舞踏会』は、12月1日(日)、4日(水)、7日(土)、東京文化会館(上野)で。
ヴェルディの『レクイエム』は、11月30日(土) 14:00~、サントリーホール(溜池山王)で。
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