冬に聴きたいクラシックの名曲

冬に聴きたいクラシックの名曲

冬に聴きたいクラシックの名曲

師走はクリスマスに大晦日にとイベント盛り沢山。クラシックの世界でも時節にちなんだ作品が多くあります。知っていれば12月をもっと楽しめる曲5つをご紹介します。
   

チャイコフスキー:くるみ割り人形

カラヤン

「アダージョ・カラヤン」のヒットでも知られるカラヤンはチャイコフスキーが得意 (C)Siegfried Lauterwasser / DG

『白鳥の湖』などでお馴染みチャイコフスキー3大バレエの一つで、舞台はクリスマスイヴ。少女の夢の中でいくつもの小さな出し物が登場。有名曲のオンパレードで「花のワルツ」「こんぺい糖の踊り」「トレパーク」などどこかで聴いたことのある美しいメロディーの小品が次々と。バレエのステージから離れコンサート用に編纂されたのが組曲版。厳選された、まさにクリスマスプレゼントのようなキラキラした曲です。
 
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤンundefinedオーケストラ:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン オーケストラ:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

“帝王”と呼ばれた指揮者カラヤンはチャイコフスキーを得意とし、乱れずキビキビとした音運びと、メロディーをはっきり聴かせるロマンティックな表現で、心地よい夢の世界を見せてくれます。

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ヘンデル:メサイア

クリスティー

クリスティは「バロクー」(バロック音楽愛好家)という言葉まで生み出すに至ったバロック音楽のスペシャリスト (C)Photo Michel Szabo

中の1曲「ハレルヤ」が有名な、キリストの誕生から復活までを描いた作品。欧米では年末によく演奏されます。バロック時代らしい簡明さと、オペラに秀作を多数残したヘンデルらしいドラマティックさが見事な調和。宗教曲ながら高い人気を誇っています。
 
指揮:ウィリアム・クリスティundefinedオーケストラ:レザール・フロリサン

指揮:ウィリアム・クリスティ オーケストラ:レザール・フロリサン

オススメは、フランスバロックオペラの第一人者ウィリアム・クリスティ指揮版。彼の演奏に特徴的な合唱の柔らかな美しさがここでも光り、クリスマスを前に温かい気持ちにさせてくれるでしょう。

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オネゲル:クリスマス・カンタータ

今回あげた中で最も有名でなく演奏の機会も録音も少ないですが、もっと多くの人に知ってほしい美しい曲。20世紀前半にパリで活躍した作曲家集団6人組の一人、オネゲル最後の作品。メサイアと似て、暗い時代、キリスト誕生、賛歌という構成。魅力はなんといっても「きよしこの夜」が登場するなど、パッチワーク的に賛美歌が散りばめられていること。
 
指揮:ウラディーミル・ユロフスキundefinedオーケストラ:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮:ウラディーミル・ユロフスキー オーケストラ:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

ユロフスキーはグラインドボーン音楽祭の音楽監督などを務める若き俊英。丁寧な棒運びで陰影をうまく描き感動的な演奏となっています。

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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

ティーレマン

ティーレマンはCDデビューもベートーヴェン。ドイツ系音楽を得意としている

年末と言えば第九(だいく)ですよね。でもこれって日本だけのお話。NHK交響楽団の前身団体が演奏を年末に行うようになってから根付いた日本だけの風習なのです! でもベートーヴェンの集大成である第九は一年の最後の12月に相応しいもの。壮大な人間賛歌で一年の労をねぎらい、気持ち良く新年を迎えられそうですね。
 
指揮:クリスティアン・ティーレマンundefinedオーケストラ:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮:クリスティアン・ティーレマン オーケストラ:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

巨匠然とした演奏で知られる指揮者ティーレマンの第九は、大作曲家ベートーヴェンのイメージに背かない荘厳なイメージ。ウィーン・フィルの音の美しさも印象的。

また、このCDはBlu-spec CD2という新しい高品質CDで、音がクリアでライヴの臨場感が伝わるのもポイント(CDプレイヤーで再生できます)。

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ヨハン・シュトラウス:喜歌劇『こうもり』

クライバー

クライバーによる熱狂的な『こうもり』の舞台はDVDでも楽しむことができる (C)Siegfried Lauterwasser / DG

オペレッタの代表作として知られる『こうもり』は、舞台が大晦日。それ故、欧米ではこの愉快な曲で痛快に笑って楽しく新年を迎えるのです。
 
指揮:カルロス・クライバーundefinedバイエルン国立歌劇場

指揮:カルロス・クライバー バイエルン国立歌劇場

この曲の決定版として知られるのがカリスマ指揮者カルロス・クライバーによる演奏。エッヂの立ったリズム、甘美に歌う旋律、力強い表現、そして歓喜の爆発。クライバーの資質がとてもマッチし、夫婦の騙し合いという軽妙なストーリーを面白可笑しく語っていきます。序曲と後半のダンスの場面「雷鳴と電光」はクライバーの18番として知られ、思わず立ち上がりたくなるような興奮を呼ぶもの。ぜひシャンパンを合わせて年末を爽快に過ごしてください。

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12月にちなむ曲はこの他にも、J.S.バッハ『クリスマス・オラトリオ』、ワーグナー『ジークフリート牧歌』(クリスマス生まれの妻のために作られた)、フンパーディンク『ヘンゼルとグレーテル』、モーツァルト『魔笛』と、名曲がいろいろ。ぜひクラシックで良い年末を!

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