ライバルにはない多彩なバリエーション
東京モーターショーのマツダ・ブースは、新型アクセラ展示会と化しているほどのアクセラ押し。それもそのはずで、11月21日に発売された1.5Lと2.0Lのガソリン、ハイブリッドのほか、来年1月には2.2Lのクリーンディーゼルまで控えている主力モデルだからだ。さらにハッチバックとセダン、2WD/4WD、MT/ATを含めると、欧州のCセグメントモデルを見渡してもこれだけのバリエーションを誇るモデルはない。
CX-5、アテンザに続くSKYACTIVE(スカイアクティブ)全部載せとなる新型アクセラだが、手に届きやすい価格や日本で扱いやすいボディサイズからも、ハイブリッドを用意するバリエーションからしても、最も売れてくれなくては困るのは容易に想像できる。
主力となるのは、価格的に171万1500円~205万8000円の1.5Lガソリンとマツダは踏んでいるようだが、CX-5とアテンザで好評のディーゼルもあるし、プリウス譲りのハイブリッドもあるからパワートレーンを選ぶだけでも迷ってしまう、という人もいるかもしれない。
一見地味な1.5Lガソリンだが
まず、車両価格200万円以下でほぼ手に入る1.5Lのガソリンからチェックしよう。ハッチバック、セダンともに設定し、直噴の直列4気筒NAで最高出力は111ps/6000rpm、最大トルクは144Nm/3500rpmというスペック。カローラの1.5Lと比べると2ps/8Nm上回る数値。トランスミッションは6MTもしくは6ATで、2WD/4WDともに用意する。トルクフルなディーゼルに乗った後に、1.5Lのガソリンを乗るともちろん加速感ではまったく及ばないが、比較的スピードレンジの高い郊外路でも、中・低速のトルクも高速域でのパンチ力も不足を感じさせない。
6ATのシフトフィーリングはもちろん、気持ちよくシフトチェンジが楽しめる6MTも好印象で、ヒルスタート機能も搭載されているから久しぶりにMTで運転を楽しむという手もアリかもしれない。
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