MAZDA(マツダ)/アクセラ

新型アクセラの完成度は世界基準(3ページ目)

世界120か国で販売されるマツダ・アクセラ。3代目にフルモデルチェンジし、「スカイアクティブ」のディーゼルやガソリンに加えて、ハイブリッドまで用意する圧倒的なバリエーションが自慢だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

まったくキャラの違う2.2Lディーゼル

マツダ・コネクト

コントローラの周りに5つのボタンを配置。マツダがこうしたインターフェースを採用するのは初めてだが、使い勝手は良好だ

CX-5、アテンザに続き搭載される2.2Lのクリーンディーゼルは、175ps/4500rpm、420Nm/2000rpmで数値は同値だが、アテンザよりも60kg、CX-5よりも70kg軽いからフットワークもより軽やかだ。400Nmのトルクはもりもりと加速する感じでとにかく速い。

新型アクセラはステアリングの剛性感やコーナリングの安定性など、欧州Cセグメントと比べても遜色のない完成度を感じさせるが、日本ではガソリンエンジンを導入している欧州Cセグメントと比べても加速フィールでは上回っている。

Cセグメントで俊足の新型ゴルフGTIは、220ps/350Nmだからピークパワーでは及ばないものの、トルクは新型アクセラの方が断然分厚く、MTで扱ってもイージードライブかつ中低速域の加速は強烈だ。

高回転域のパンチ力ではゴルフGTIに譲っても、ディーゼルとしては回るエンジンといえるから新型アクセラは高速道路の追い越し加速などでも周囲を容易にリードできるに違いない。しかもカタログ燃費は18.0km/Lで、当然ながら燃料は軽油だから、歴代最高を誇る新型ゴルフGTIの15.9km/L(ハイオク)との差はカタログ燃費以上に大きい。

どのパワートレーンを選んでも満足度は高いはず

マツダ・アクセラ・シート

室内は180cm級の人が4人、無理なく移動できる広さで、Cセグメントの中でも後席のフットスペースは広めだが、頭上空間はそれなり。シートサイズは前後ともに大きい

新型アクセラとゴルフGTIを俎上にあげる人がいるか分からないが、もし迷うとしたらハイブリッドかディーゼルかだろう。だが、ディーゼルはハッチバックのみで、しかも最上級仕様の「XD」のみ。ハイブリッドはセダンしか設定がないから、完成度の高い両者ならニーズに合うボディバリエーションで選んでも後悔しないはずだ。

個人的にはディーゼルに惹かれるものの、新型アクセラなら1.5LのMTもアリかもと思えた。後はどういった使い方をするのかによるだろうが、これだけバリエーションがあればどんなニーズにも応えてくれる。これこそがアクセラの強みだろう。
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