冬期講習で成績を上げる計画術
各塾の「冬期講習生募集」チラシが新聞に折り込まれる時期になりました。子どもをそろそろ塾に通わせようかしらと思っている方。すでに塾に入っていて、冬期講習の受講申し込みをした方。そんな方へ冬期講習で成績を上げる計画術を紹介します。この冬は苦手科目を克服する最後のチャンス
冬期講習は苦手科目を克服するラストチャンスです。
学習計画を立てずに講習初日を迎えてはならない
冬休みの期間は夏休みの半分以下。1カ月以上の夏休みでさえ、終わってみればあっという間だったはずです。冬休みは約2週間。しかもクリスマスに正月と、子どもにとっては心躍るイベントが盛りだくさん。計画を立てないと、一瞬で終わってしまうのが冬休みです。さて、計画を立て始める前に、今まで受けてきた模試や実力テストなど、出題範囲の広いテストと成績結果表を見直してみましょう。たいてい子どもは成績表を見返すことを嫌がります。お子さんの成績表を見返して、改めて否定的な感想を言ってしまうと、子どものやる気はますますダウンしてしまいます。ですから、「できていなければそれだけ成績が上がるチャンス」であることを伝え、前向きにとらえましょう。
苦手分野の学習の仕方を塾の講師に聞く
次に、どの科目のどの単元が特にできていないのかを紙に出してみてください。そうしたらその紙を塾の講師に見てもらってください。冬期講習を一般生として申し込み、塾生になっていなくても問題ありません。塾では講習をきっかけに塾生を増やしたいという思惑があります。講師にやる気のある生徒だと好意的に思ってもらえますし、なんとか苦手単元を克服できるように力になりたいと思ってもらえます。紙に書き出した苦手分野を見てもらい、それぞれどんな勉強をすれば良いか、アドバイスをもらいましょう。場合によってはアドバイスだけでなく、問題のコピーやプリントももらえます。塾は積極的に使ってこそ学費が生きます。
遠慮してはもったいないです。積極的に質問をし、注文を出しましょう。アドバイスや勉強するプリントなどを入手したら、計画を立てましょう。冬休み期間中の計画と、1日のタイムスケジュールをそれぞれ立てます。
夏の反省を生かして、冬の計画の立てる
夏休みは有意義に過ごせたでしょうか。最高に有意義に過ごせたら100点だとして、何点つけられるでしょうか。100点に満たない分が数十点分あるはずです。その100点に足りない部分はどんなことが原因でしょうか。夜更かししすぎて起きる時間が遅くなりすぎてしまっていた、思ったよりクラブ活動や習い事、部活が忙しかった、学校の宿題をきちんとやりきれなかったなど、反省点をどんどん紙に書き出しましょう。そうしたら、今度の冬はその反省点をクリアできるようなスケジュールになるように工夫してみることです。「ゆる計画」が成績アップにつながる
短い冬休みだからこそ逆に、やるべきことをつめこんだ計画にすると挫折します。これなら充分こなせるというくらいの余裕がある、ゆるいくらいの計画をおすすめします。大人がたてた計画でも計画通りに進む計画なんてありませんよね。冬期講習は年末年始の休みを挟み、4日から5日連続して実施する塾がほとんどです。冬期講習中は授業と宿題に追われてかなり忙しくなります。また、冬は体調を崩したり、予期していないイベントが入ることがよくあります。余裕がある計画でも、意外とその通りに進めるのは大変なものです。少しずつでも冬期講習終了まで継続し、目標を達成できる計画にするのが大事です。立てた計画は家族皆が見えるところに貼っておくと、さらに達成させやすくなるので試してみてください。さて、いかがでしたでしょうか。冬期講習を生かして成績を上げるには、講習が始まる前に計画を立てることです。短い期間ではありますが、うまく活用できれば大きな成果が得られます。計画を立てるお子さんをフォローして、達成できる計画作りをしてください。