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この人に聞く! 第1回:中国語通訳者・阿部将顕さん(2ページ目)

今は中国語を始めたばかりでも、いつかは中国語で仕事をしてみたい! という方も多いでしょう。そんな中国語学習者のみなさんと、ガイド本人のために(笑)今回から、不定期で「この人に聞く!」と題して、中国語の各分野のプロにお話を伺っていきます。記念すべき第一回目は、中国語通訳者の阿部将顕(あべ まさあき)さんにご登場いただきます。

金子 真生

執筆者:金子 真生

中国語ガイド

Q:私の教えている方の中にも、中国語を使って仕事をしたい! とおっしゃる方がかなりいらっしゃいます。実際に仕事を始めるにあたって、心構えのようなものはありますか?

阿: 通訳の場合、実績がないと実際の案件を得るのは非常に厳しいといえます。そういった状況も踏まえて、通訳の養成機関に一定期間通うことは非常に意味のあることと思います。また、苦労の末に得た1件目の案件を、周到な準備で丁寧にこなしていくことで、次につながるでしょう。

翻訳の場合は、比較的ハードルは低いかもしれません。トライアルという翻訳者採用の試験があり、これに合格すれば翻訳会社に登録ができ、案件が来る可能性が高まるからです。こちらも、1件1件を着実にこなすことで実績を積み上げていく必要があります。

Q:実際のお仕事の内容について、ご紹介いただけますか?

阿:通訳者によってそれぞれ得意分野、不得意な分野があるかとは思いますが、ある程度様々な分野の案件を受けることになるかと思います。

実際の仕事の現場ではせっかく作った用語集も見る時間がない場合が多々ありますが、分野の専門性が増せば増すほど助かることがでてきます。また類似案件や継続案件の際にもこれが生きてきます。

それと、緊張するなという事自体、無理があるとは思いますが、現場では過度の緊張はパフォーマンスの低下にもつながりかねません。こうしたメンタル面も現場を重ねたり、通訳のトレーニングに参加することである程度克服できるのではないかと思います。

あ

通訳中のメモ。メモ取りも重要な作業です。場面によって、縦長と横長を使い分けされているそうです。


次のページでは、通訳を学ぶこと、またその心構えについて伺っていきます!
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