投資信託/要注意!投資信託のリスクと落とし穴

新規設定ファンドは買わない方が良い

11月に新規設定されるファンドの本数は、追加型で62本。単位型が8本です。ちなみに10月は、追加型で119本にも達しました。相変わらず新規設定ファンドが増えていますが、正直なところ、新規設定ファンドを買うのは、いろいろな意味でリスクが高いといえます。

鈴木 雅光

鈴木 雅光

投資信託 ガイド

『投資信託事情』の編集および、マネー本を中心に書籍160冊の制作にかかわった出版プロデューサーが投資信託の最新情報を紹介します。

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新規設定ファンドのメリットとデメリット

2013年中に新規設定されたファンドの本数は、以下のようになります。ちなみに、単位型は基本的に主流ではないので、ここでは追加型のみ記しておきました。

1月   17本
2月   60本
3月   45本
4月   41本
5月   45本
6月   80本
7月   79本
8月   59本
9月   108本
10月  119本
11月  62本

11月はスローダウンという感じではありますが、それでもこれだけの本数のファンドが新規設定されているという事実を、きちっと考えていく必要があるでしょう。

果たして、この手の新規設定ファンドを買うことが、投資家にとって、メリットになるのでしょうか。特に最近は、来年1月からのNISAのスタートに向けて、「NISA専用ファンド」なるものを立ち上げている投資信託会社も少なくありません。

新規設定ファンドを買うメリットは何か。いろいろ考えたのですが、実際に投資信託を購入する個人にとってのメリットは、ほとんどゼロです。

ただ、販売する金融機関にとっては、やはり新しいファンドに乗り換えさせることで新たな手数料収入が得られるので、魅力的です。新規設定ファンドのメリットは、販売金融機関にとってのメリットと考えて良いでしょう。

一方、デメリットは何でしょうか。いろいろ挙げられます。

第一に、過去の運用実績が全く分からないこと。もちろん、投資信託は預貯金と違って、リターンを約束したものではありませんから、過去の運用実績が将来も続く保証はありません。ただ、過去の基準価額の推移を見ることで、リスクの度合いをある程度、推し量ることができます。

第二に、資金の出入りです。新規設定時に多額の資金を集めたファンドでも、ほんの数か月で解約が殺到し、資金が半減以下になってしまうケースがよく見られます。このように、急激に資金が目減りする状態は、運用そのものに支障を与えます。ある程度、資金が安定しているかどうかを見極めるには、やはり設定から数年が経過しているファンドの方が、安心できます。

これからNISAのスタートにともなって、「NISA専用ファンド」などと銘打った、新しいファンドが次々に設定されてくるでしょう。

もしNISAの口座で投資信託を購入するのであれば、この手の新規設定ファンドではなく、すでに運用開始から5年程度経過しているファンドを中心にして、かつ純資産残高が大きく目減りしていないものから選ぶのが基本です。

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