走りの装備も快適装備もトップグレードらしく充実
CCに同じエンジンを積んだモデルがあると先述しましたが、パサートヴァリアントのV6 4MOTIONも、V6エンジンを搭載し、4WDを備えています。AUX入力端子を備えるほか、USBデバイスも接続できるHDDナビを標準装備。iPhone等の音楽を聴くことができます。また車の前後に障害物があると警告音や画面で知らせてくれます。なおメーターやステアリングはR36専用デザインです
その結果、最高出力 220kW(299PS)を発生し、0-100km/h加速は5.8秒、最高速度250km/hという性能を手に入れています。
日本で250km/h出したら、パトカー数台に取り囲まれてしまいそうですが、ともかく、かっとび系ステーションワゴンであることは間違いありません。
またコンフォート/ノーマル/スポーツという3モードの設定ができるアダプティブシャシーコントロール「DCC」を搭載。これによりユーザーの気持ちに合わせた走りを楽しめるようになっています。
「R36」と刻印された専用のレザー&アルカンターラシート。シートヒーターは運転席&助手席と後席の左右席に備わります。また前席は電動パワーシートとなります
もちろんただ速いだけでなく、トップグレードですから、それにふさわしい装備を備えているのも大きな魅力です。
本革とアルカンターラの専用スポーツシートは、走行時の体の揺れを抑えてくれるので、疲れにくいという利点がありますし、見た目の迫力も満点。しかも電動パワーシートで、シートヒーター付きです。
また標準装備のHDDナビはiPod等の接続が可能で、リアビューカメラも備えています。このほかクルーズコントロール、左右独立エアコンも標準装備。
装備で考えれば、CCのV6 4MOTIONも気になるでしょうが、装備類はほぼ同じです。むしろ、あちらは4座と割り切った(途中で5座になりましたが……)のに対し、こちらは5座でしかも「使いやすい」と定評のあるヴァリアントのラゲージまであります。
つまりVWらしく実用性が高いのに、カッ飛べるワゴン。しかも性能からすればかなり控えめな見た目ですから、ご近所さんには「お洒落なワゴンね」と思われるだけでしょう。そういった「実は……」という点に価値を感じられる方にぜひオススメです。
ただしエンジンをかけると、結構ボゥッ~っと低い音がマフラーから聞こえますから、もし普段は「あそこのご主人は優しくて、お洒落な人で」なんていう世を忍ぶ仮の姿を大切にしたいのであれば、早朝深夜のお出かけの際は慎重に。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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