264億円かけて2,900万本
海外のトップタイトルはとんでもない規模のビジネスになっています
しかしそれでも、日本で50万本売れたなんていうニュースは、GTAVにとっては些細な事柄でしかありません。何故なら、それ以上に海外で売れているからです。テイクツー・インタラクティブによると、全世界の出荷本数は発売から約6週間でなんと約2,900万本。年末商戦はここからが本番ですから、3,000万本突破のニュースが届くのも時間の問題でしょう。
そして、GTAVはゲームの開発や、広告宣伝などに約264億円もの莫大な費用がかかっていることも話題になりました。文字通り桁が違います。
PS4やXbox oneの登場でさらに加速
次世代機の登場によって、この傾向はさらに進むことが考えられます
そう考えると、文化差や技術力の前に、規模が違いすぎて、海外のメーカーと張り合うことすら難しい状況が見えてきます。
GTAVの例は、極めて特殊な例です。極めて特殊どころか、ゲーム史上最もお金がかかっているゲームであると言っていいでしょう。しかし、これがこの先、極めて特殊な事例のままであるかといえば、そうは言えないでしょう。
むしろ、GTAVの成功によって、実績があり、ファンがしっかりついている大作シリーズに、より大金を投じて、より大規模な開発、そしてより大規模な広告宣伝を行っていくという流れは加速していくことになると考えられます。
しかもここでWii Uに続き、PlayStation4、そしてXbox Oneといった次世代ハードが登場します。より高性能なハードの登場により、ゲームの表現は次の段階に進むことができますが、開発費の高騰もまた、次の段階に進むことになると考えられます。普通に考えれば、海外と日本の差も、さらに大きなものとなるでしょう。
そして国内市場も、安泰とは言えません。