海の幸を堪能、フィッシュタベルナ
オリーブオイルとレモン果汁の中に浮かぶ新鮮なウニ
都市部、リゾート、どこでも地元の人で賑わっているようなフィッシュタベルナは、はずれがなく美味しいでしょう。観光客の多い界隈なら英語メニューが大半の店に用意されています。店の人も観光客と見れば、英語を話してくれます。
レベルの高いフィッシュタベルナなら、ウニや生の貝もおすすめ。ウニはギリシャ語でアヒノスと言い、サラダではないのですが、メニューには前菜的な扱いでたいていアヒノサラタと書いてあります。トップの画像のように、レモン果汁とオリーブオイルの中に贅沢に身がぎっしりと浮かべられて運ばれます。スプーンですくってそのまま食べても美味しいですが、パンにつけて食べてもいけます。アサリに似たキドニァという貝も美味しいので、レモンを絞って生で食すのもおすすめ。
カラマラキァ(カラマラキァ・ティガニタ)と呼ばれる小ぶりのイカの唐揚げは、新鮮なイカがサクッとした衣に包まれており、やはりレモンをたっぷり絞っていただきます。これは日本人の口にとても合うと思います。プリプリのエビの唐揚げ(ティガニテス・ガリデス)も美味しいです。大ぶりのイカやエビのグリルもおすすめです。
炭火でタコをグリルしたフタポディ・プシトも定番です。タコをハーブとオリーブオイル、レモン果汁に漬け込んだマリネも旨味が凝縮されていて、白ワインのお供にぴったりです。
オフシーズンは魚介類が最も美味しくなる時期
ウニの濃厚な味が楽しめるパスタ
ウニのパスタは、オリーブオイルとマイダノというハーブでシンプルに調理したパスタに新鮮なウニがたっぷりのっていて、濃厚なウニの味が楽しめます。全てのフィッシュタベルナにあるわけではありませんが、最近はアテネのちょっと気の利いたフィッシュタベルナやレストランならメニューにありますし、島のリゾートでも評判の高いところなら、けっこう見かけることがあります。ウニのパスタはギリシャ語でアヒノマカロナーダといいます。
タイ(チプラ)等、魚のグリルもおすすめです。やはりレモン果汁とオリーブオイルをかけて食します。大きな魚だと少々、値がはりますが、その日の仕入れや人数によって、おすすめの魚を教えてくれます。
人数が少なければ、赤ヒメジ(バルブニァ)等の小~中サイズの魚のグリルやフライも、旨味たっぷりで美味しいです。3月から9月頃までは、イワシ(サルデラ)やカタクチイワシ(ガヴロス)がシーズンで、グリルしたものやサクサクの揚げたてのものなど、ふっくらした身がとても美味しいです。
寒い時期なら、野菜と一緒に魚の身を煮たフィッシュスープ(プサロスパ)は、滋味溢れる味わいで体が温まるのでおすすめです。