絵本の世界のようなエスリンゲンの中世市でクリスマスマーケットが開催
赤い壁ととんがり屋根が印象的な旧市庁舎や木組みの家々が並ぶ市庁舎広場では、中世のクリスマス市を開催
シュトゥットガルトの郊外、ネッカー河畔のエスリンゲンは中世の面影が色濃く残る街。「小ベニス」とも呼ばれる運河と水車の眺め、天文時計と仕掛け人形のある市庁舎、ドイツ最古の木組みの家々が並ぶ絵本の世界のような可愛らしい街を舞台に約1000年前の中世をテーマにしたクリスマスマーケット(Mittelaltermarkt)が開かれます。
ここではお店や人々の衣装、言葉までもが中世の世界。まるでタイムスリップしたかのような幻想的なクリスマスマーケットを体験することができます。ドイツの数ある有名クリスマスマーケットの中でもエスリンゲンの中世市はとくに観光客に人気が高く、スイスやフランス、スペインなどからもたくさんの人々が押し寄せます。 エスリンゲンでは、中世市と一緒に通常のクリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)
も開催され約180もの屋台がたちます。通常の市の会場は街の観光案内所があるマルクトプラッツ(Marktplatz)。中世市の方はお隣の市庁舎広場(Rathausplatz)やハーフェンマルクト(Hafenmarkt)を中心に開催されます。一度に二つのクリスマス市を楽しめるのも魅力ですが、エスリンゲンは街自体がとても可愛いので年間を通しておすすめですよ!
クリスマスマーケットで中世風の屋台グルメを味わおう!
中世市では他では見られない珍しい食べ物に出会えるのも魅力。写真は直火焼きの香ばしいパン
りんごフライ屋の陽気なお兄さん
続いては、温もりを感じる雑貨やレトロな遊具をご紹介します。
職人さん手作りの温かみある雑貨たち
職人さんが実演販売する雑貨は素朴で素敵。写真はほのかな灯りが温もり感じる手作りライトのお店
クリスマス雑貨を売る屋台では中世市ならではの素敵な手工芸品がたくさん。染物やフェルト小物、鍛冶屋さんやガラス細工師の実演販売などアーティストや職人さんたちの仕事ぶりを見ながらお買い物を楽しむことができます。手作りの温かみある雑貨はクリスマスのプレゼントにもぴったり。
食材店も雰囲気たっぷり。写真はスパイスの量り売り
ワインやスパイスなどの食材店も他とはひと味違います。テントを張ったような屋台や中世の言葉が書かれた木の看板、お店の人たちの衣装も雰囲気たっぷり。
乗り物やゲームも中世スタイル
子どもが楽しめる遊具も中世市では昔ふう。手動の観覧車に驚愕。なんてワイルドなんでしょう!
ネズミが石を持っていく部屋を当てるゲーム
もともとドイツのクリスマスマーケットはきらびやかなネオンや賑やかな音楽などは無く、だからこそ趣があって素敵なのですが、ここの中世市はさらに灯りが少なくさらにワイルド。昔のクリスマス市はこんな雰囲気だったのかもしれないなあ……となぜか無性に懐かしく、ほのぼのとした気持ちになりました。
<DATA>
■Esslinger Weihnachtsmarkt und Mittelaltermarkt2019
2019年の開催期間:11/26~12/22
開催時間:11:00~20:30
アクセス:Stuttgart中央駅からEsslingen駅までSバーンで約15分、駅から旧市街までは徒歩約5分
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