ワイン/手頃なお買得ワイン

東京産「おうめワイン ボッパルトの雫」をチェック!

東京にもワインがあった。青梅で栽培されているリースリングを主に使った白ワインだ。青梅だからと言って梅ワインじゃない。れっきとしたブドウのワイン。さわやかでもぎたてのリンゴみたいにフルーティー。東京オリンピックでおもてなしワインにどうだろう。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

ドイツの高貴品種が青梅で栽培されている!

ボトル

清々しい印象のラベルは「自立センター」の利用者の作品。

「んん~~ん、まるで、もぎたての完熟リンゴみたいに甘酸っぱくて、フレッシュでフルーティーで清々しい」
淡い麦わら色に輝くこの白ワイン。なんと東京生まれの白ワイン。産地は青梅だ。その名はまさに『おうめワイン』。

え? 梅ワイン?

違います。れっきとしたブドウのワイン。本格的なワインです。品種はリースリング。ドイツ原産の高貴な品種。若いときには爽やかで生き生きとした酸味が楽しめるが、熟成とともに芳醇で気品あふれる濃密なワインに変身する品種だ。そのリースリングを、なんと青梅で栽培しているという。この『おうめワイン』は、東京青梅産のリースリングを使った東京産ワインなのだ。
あったのね、東京にも、ワインが。

このワインにはもうひとつ名前がついている。「ボッパルトの雫(Drop of Boppard)」である。


青梅と姉妹都市、ドイツ、ボッパルト

ラベル

香りも味ももぎたてリンゴみたいで爽やか。アルコール9%。

ボッパルトとは、ドイツ西部ライン川沿岸にある都市の名前。青梅市とは1965年から姉妹都市となっているほか、古くはかのシーボルトがこの町で「日本文書」を書いたり、1993年には天皇皇后両陛下がご訪問されている町。日本とは意外にも関係の深い町なのだ。

位置しているのはライン川沿岸。あたり一帯は高級ワインの産地でもあり上質のリースリング種が育つ場所でもある。ボッパルト市は友好の印として1979年、青梅市へ上質のリースリングの苗300本を贈った。とはいえ、気候風土の違いから栽培は難しく、その後残ったのは90本のみ。


栽培は知的・身体的障害者

しかし、今は力強く根を張っている。栽培を担当しているのは、知的・身体的障害者の福祉施設「青梅市自立センター」の方たち。「自分たちが育てたぶどうで青梅産のワインができれば」と毎年丹精込めて大切に育てている。ラベルもセンターの利用者のデザインだ。清々しい味わいのイメージは、その味わいにピッタリ!

2012年の夏は、同施設の利用者と家族、ボランティアがいっしょに755キログラムのぶどうの実を収穫とか。さて、今年2013年の出来はどうだろう。2020年の東京オリンピックはなんといっても「おもてなしオリンピック」。東京産のワインでおもてなしもいいんじゃないかな。アルコールは9%で優しい味わい。乾杯にもピッタリ。

オリンピック開催までには、まずは東京人が東京ワインについて知らないとね。ちなみに、11月には「ヌーヴォー」が、12月には「スパークリング」も発売される。

購入は青梅市内の酒販店で。
500ml 1470円





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