ドイツの高貴品種が青梅で栽培されている!
清々しい印象のラベルは「自立センター」の利用者の作品。
淡い麦わら色に輝くこの白ワイン。なんと東京生まれの白ワイン。産地は青梅だ。その名はまさに『おうめワイン』。
え? 梅ワイン?
違います。れっきとしたブドウのワイン。本格的なワインです。品種はリースリング。ドイツ原産の高貴な品種。若いときには爽やかで生き生きとした酸味が楽しめるが、熟成とともに芳醇で気品あふれる濃密なワインに変身する品種だ。そのリースリングを、なんと青梅で栽培しているという。この『おうめワイン』は、東京青梅産のリースリングを使った東京産ワインなのだ。
あったのね、東京にも、ワインが。
このワインにはもうひとつ名前がついている。「ボッパルトの雫(Drop of Boppard)」である。
青梅と姉妹都市、ドイツ、ボッパルト
香りも味ももぎたてリンゴみたいで爽やか。アルコール9%。
位置しているのはライン川沿岸。あたり一帯は高級ワインの産地でもあり上質のリースリング種が育つ場所でもある。ボッパルト市は友好の印として1979年、青梅市へ上質のリースリングの苗300本を贈った。とはいえ、気候風土の違いから栽培は難しく、その後残ったのは90本のみ。
栽培は知的・身体的障害者
しかし、今は力強く根を張っている。栽培を担当しているのは、知的・身体的障害者の福祉施設「青梅市自立センター」の方たち。「自分たちが育てたぶどうで青梅産のワインができれば」と毎年丹精込めて大切に育てている。ラベルもセンターの利用者のデザインだ。清々しい味わいのイメージは、その味わいにピッタリ!2012年の夏は、同施設の利用者と家族、ボランティアがいっしょに755キログラムのぶどうの実を収穫とか。さて、今年2013年の出来はどうだろう。2020年の東京オリンピックはなんといっても「おもてなしオリンピック」。東京産のワインでおもてなしもいいんじゃないかな。アルコールは9%で優しい味わい。乾杯にもピッタリ。
オリンピック開催までには、まずは東京人が東京ワインについて知らないとね。ちなみに、11月には「ヌーヴォー」が、12月には「スパークリング」も発売される。
購入は青梅市内の酒販店で。
500ml 1470円