社会保険労務士試験/社会保険労務士試験について

社労士試験の勉強スケジュール!合格するための学習時間とは

社会保険労務士(社労士)試験に合格するための肝は、事前に適切な勉強スケジュールを立て、試験本番までそのスケジュールに沿って必要なタスクをこなしていくことにあります。ポイントは、本番までに「テキスト学習各科目3回転」を目指しましょう。

長友 秀樹

執筆者:長友 秀樹

社会保険労務士試験ガイド

 

社労士試験の勉強はいつ頃から始めればよいか

社労士の勉強スケジュールを立てて合格を目指そう

社労士の勉強スケジュールを立てて合格を目指そう

社会保険労務士試験は、合格するために800時間以上の学習時間を要するとされる難関です。このため、学習を始める時期は早いに越したことはありません。

毎年8月に試験が行われた後、各資格学校の講座が概ね9~10月には始まります。知識と理解力をしっかり身に付けながら学習を進めるため、この時期には学習を始めるのが理想です。
9月から始めた場合には、本番までの学習期間はちょうど1年間となります。

学習期間を1年間確保できない場合、遅くとも開始時期がいつ頃までなら、その年の試験に間に合うと考えられるでしょうか?

社労士試験はやり方次第で短期間で合格する人もいますので、個々人が持っている基礎的な知識や確保できる学習時間の長さにより、一概には言えません。ただ、一般的な初学者の方であれば、年明けの1月には始めたいところです。
 

社労士の勉強スケジュールの例

学習を9月から始めた場合の学習スケジュールの例をご紹介します。
これは、私が2007年に社労士試験で合格した時に、実際に立てて実践したものです。かなり古いものですが、まずまずスタンダードにできていると思いますので、是非ご参考にして下さい。
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学習スケジュールの例

学習スケジュールを立てる時に、まず前半を「馴らし期間」と「インプット期間」、後半を「アウトプット期間」に分けることがポイントです。

1日の学習時間の目安ですが、馴らし期間を除いた11ヶ月で概ね330日(30日×11)あるとみなすと、1日平均2.5時間で年間825時間(2.5時間×330日)となり、標準学習時間をクリアします。
仕事をしている人は、週単位でとらえて、平日を1.5時間、土日を5時間としてもいいですね。

資格学校に通学している人の学習時間には、講義の受講時間も含めていいと思いますが、上記計算時間は年末年始やGWも含めた全期間が対象となりますので、標準時間を超えるには、講義がない期間も自習時間をきちんと確保しなければなりません。
 

社労士の勉強の馴らし期間とインプット期間の学習法

まず、馴らし期間として1ヶ月間あて、初学者であれば社会保険労務士のガイド本や1冊で各科目のポイントをまとめたテキストなどを読み、経験者であれば前回試験時の復習をすることで、学習意欲を高めます。

インプット期間は10~翌3月までの6ヶ月間とします。このインプット期間は、自分で選んだ基本テキストの読み込みと過去問解答に専念します。資格学校の講座を取っている人は、この時期に各科目の学習を順次受講することになります。

ポイントは、特定の科目で学習が詰まっても、スケジュール通り次の科目に進んでいくことです。そのために、テキスト学習は3回転取っているので、後でまた学習する機会がありますし、社労士試験は横断学習といって他の科目を学習することで初めて理解できることも多いのです。
6ヶ月という期間は長そうに見えて、実際に学習を始めてみると、それほど余裕はありません。この後のアウトプット期間につなげるため、しっかり知識と理解力を高めましょう。
 

社労士の勉強のアウトプット期間の学習法

アウトプット期間は、翌4~8月本番までの5ヶ月間とします。このアウトプット期間から答案練習を始め、模擬試験も1回でよいので受けて下さい。また、答案練習が終わったら、再度過去問に取り組んで下さい。

ポイントは、テキストの読み込みも必ず継続することです。既に1回転しているので、読み込むスピードはかなり上がっているはずです。1回転目には分からなかったことが理解できるようになったり、自分の苦手ポイントが把握できたりと収穫が多いはずです。

直前期は、3回転目のテキスト読み込みと、苦手ポイントの総仕上げにあてるのがよいでしょう。
社労士試験に合格する重要なカギの一つに、科目別の足切りにかからないことが挙げられます。直前期においては、得意分野を伸ばして合計点を高めるよりは、苦手ポイントを減らして足切り回避を目指す方が得策です。

最後になりますが、今回ご紹介したような学習スケジュールは、「合格決意表明」などとともに紙にプリントして、自宅の学習スペースなどいつも目に入るところに掲示しておくとよいでしょう。
進捗が遅れ気味になっている時などは、それらを見ることで奮起につなげて下さい。

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