充実した装備、長距離も楽にこなせる乗り心地
先述のように、メガーヌはプレミアムとGTラインという2グレードがありますが、その性格付けが結構しっかりと分けられています。GTライン(写真)は左右のサポートが備わるスポーツタイプのシートになります。またGTラインとプレミアムラインともに、ファブリックとレザーのコンビシートです。エアコンは通常モードと、素早く設定温度にするファストモード、静粛性を優先したモードの3モードがあります
例えば内装色はプレミアムが明るいベージュで、GTラインはダークカーボン調。メーターも、プレミアムでは左からアナログのタコメーター、デジタルながら円形のメーター、右に横長のディスプレイが備わります。
一方のGTラインはタコメーターもスピードメーターもアナログで、その他に水温計などを表示する円形メーターが備わる3連メーターとなっています。またGTラインのサスペンションはルノースポールが手を加えており、結果12mmローダウンされています。
とはいっても、あくまでも「スポーティ」という範疇ですから、いわゆる走り系と思って購入すると、逆にがっかりしてしまうかも知れません。むしろどちらも、シートの出来の良さも相まって、とてもしなやかな乗り心地が特徴です。
一方308は、4速ATの時点からその乗り心地の良さには定評があったのですが、6速AT化でよりスムーズな加速感も手に入れました。また上級グレードのシエロは大型のパノラミックガラスルーフが標準で備わっています。
4速ATのシエロはレザーシートですが、6速AT化された際にファブリックシートとなっています(その分新車時価格を下げるという戦略)。ただしシートとドアの内張、ダッシュボードまでレザー仕上げするオプションがあります。またシエロはスポーティな白メーターとなります
さらにメガーヌと308のどちらも左右独立式エアコン、クルーズコントロール、雨滴感知式オートワイパー、アルミホイール、横滑り防止装置など、100万円前半で買える中古車としては充実した装備を標準で備えています(308はAT車の場合)。
確かに優等生であり、世界中の自動車メーカーからベンチマークとして目されているゴルフと比べると、装備面で抜きんでるところはありませんし、燃費では劣ってしまいます。また、2010年式の旧型ゴルフの中古車も、100万円台前半で狙えるようになってきたのも事実です。
しかし、ゴルフは今年フルモデルチェンジしたわけですが、その進化の幅がとても大きいのです。何しろ製造方法の考え方自体から新しくしたのですから。そうなると、どうしても現行型が気になってしまいます。
一方、メガーヌも308もまだ現行型。とはいえ、308は次期型がもうそろそろ出そうですし、メガーヌもそう遠くない先にフルモデルチェンジが行われるでしょう。つまり、両車とも今が旬なおいしさ、と言えなくもありません。
年式が新しく、走行距離も少なくて、国産同クラスの中古車並みの価格(新車時ではむしろメガーヌや308のほうが高い)で手に入るフランス車。街乗りがおしゃれになるだけでなく、ロングドライブも楽しみになる乗り心地があります。しかも装備面では国産同クラスに引けを取るどころか、魅力的。
購入するおいしさに旬のある中古車です。買うならまさに今ではないでしょうか。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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