仲間同士で同じ嘘をつかない
狼陣営はバランスよく偽物を出すことで、推理をより混乱させることができます
場に占い師が3人現れたとします。その場合、その占い師3人は、本物と、狂人と、人狼の組み合わせで、中に人狼がいるとバレてしまいます。一方霊媒師は本物1人しか出てこないので、かなり高い確率で本物、と判断されます。そうすると狂人と人狼の嘘は霊媒結果によってすぐにバレてしまいますからうかつなことはできません。こうなると人狼は夜に霊媒師を襲うしかないのですが、当然ボディガードもそれを予想して守ってきます。そもそも、霊媒師を守る為に、本物の人狼が処刑されるまで本物の霊媒師は名乗るな、という戦略を取ってくる場合も多いでしょう。
これが、同じく人狼と狂人が1人ずつ嘘をついていても、1人が占い師のふりを、1人が霊媒師のふりをしたらどうでしょう。本物を含め占い師と霊媒師の中に1人は人狼が含まれることは村人にバレますが、3人に1人でなく4人に1人です。しかも、村人はどの占い師を信じて、どの霊媒師を信じればいいか分からなくなり、場が混乱します。
占い師が2人出てれば、自分は霊媒師のふりをしてみるとか、出会い頭に嘘がかぶらないように名乗りを上げるタイミングを気をつけることで、この手の失敗は大分防ぐことができます。
占い師のふりをするなら早めが良い
それまで出た情報と矛盾が出ると、簡単に論破されてしまいます
突然ですが、クイズです。あなたが人狼で占い師のふりをして名乗り出ました。占い師はあなたの他にもう1人名乗り出ています。霊媒師も2人名乗りでていましたが、両方共人狼によって襲撃されてしまいました。ここであなたは決して、もう1人の占い師を占ったと言って、この人は村人でしたという結果は出してはいけません。理由はなんでしょう?
さあ、この理由、さっと分かりましたでしょうか? この理由がすぐ正確に把握出来る人は人狼に向いているかもしれません。まず大前提として占い師がもう1人の占い師を村人であると言うのは、それ自体、矛盾したことではありません。自分が本物で、もう1人は狂人であるという主張が通ります。ただし、今回の場合は霊媒師を名乗る2人が人狼に襲撃されています。人狼は人狼に襲撃されることはありませんから、霊媒師は、本物と狂人という組み合わせになります。
狂人が霊媒師のふりをしていたのであれば、占い師の2人は、人狼と本物という組み合わせになります。そして、あなたがもう1人の占い師を村人であると言ってしまうと、論理的にあなたが人狼でなければつじつまがあわなくなります。
このように、ゲームの後半に嘘をつくということは、それまでに出た確定的な情報に、自分の嘘をいきなり混ぜて、矛盾の無いストーリーを作らなければいけません。これが初心者には難しい場合があります。それよりは序盤からゲームの流れにそってウソをつく方がぐっと難易度は低くなりますので、オススメだというわけです。
失敗しないためには嘘をつくタイミングも非常に重要であるということ、お分かりいただけましたでしょうか。初級編最後は、占い師として嘘をつく時によーく考えておかなければいけないことについて、そして嘘を失敗させる方法についても、お話したいと思います。