最後の「何か質問は?」には積極的に質問すべき
小 また、その会社で働くメリットなどの“ポジティブ情報”と、そこで働くためには我慢しなくてはならないことなどの“ネガティブ情報”をどちらも見ることも大切です。受験するのは、ネガティブ情報も直視した上で「頑張れる!」と自信を持てた企業だけにしたほうがいいでしょう。松 憧れが先行すると、どうしても嫌な部分に目をつぶってしまったりしますからね。私も積極的にOB・OG訪問をしたので、ネガティブ情報も聞いてはいたのですが、それでもやっぱりポジティブ情報ばかり印象に残ってしまった記憶があります(苦笑)。面接のときに、直接面接官に聞くといいかもしれませんね。
小 面接の最後には、大抵「何か質問はありますか?」と聞いてもらえますからね。でも、意外と「あの質問にはなんと答えたらいいんですか?」と泣きついてくる学生が多いんですよ。疑問はたくさんあっても、それを言うことでマイナスイメージがついてしまうのではないかと心配して、悩んでいるようです。松丸さんの、面接官にネガティブ情報を聞く、というのはすごくいいアイデアだと思います。
松 学生さんはいろいろ気を使うんですね。私も面接官をすることがあるんですが、面接の練習をし過ぎているのか、「“その人らしさ”が見てこないな」と感じる学生さんもいます。短時間でその人の本当の姿を見極めるのって、本当に難しいですね。
学生の“素”の部分を引き出すための変わった面接法
「会社も学生の素の部分を引き出すために必死です」と小寺さん
松 おもしろい! テレビ東京でも“焼き肉面接”ができたらいいのに(笑)。私もいろいろな局の面接を受けたので、なかにはおもしろい試験もありました。喫茶店に連れて行かれて、お店にいる他のお客さんに突撃インタビューをさせられたことがあります。ほかにも、いろいろな商品を目の前に置かれて、「どれでもいいので、商品の紹介をしてください」というアナウンサーとしての資質を問われるような試験も。企業側も、いろいろなことを考えるんですね。
後編では、採用試験への具体的な対策や、現在の企業が求める学生像について、詳しくお話をお聞きしたいと思います。
後編に続く
(文:大高志帆 写真:岩田直子)
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