テクノポップ/アーティストインタヴュー

Cosmo-Shikiの宇宙テクノ(3ページ目)

Divitronのメンバー、そしてBeat Surfersからソロとしてもデビュー作『BLEEP UFO』を10月23日にリリースのCosmo-Shiki(=コスモさん)。実はコテコテの大阪育ち。たこ焼き屋事件に始まり、ルーツとなる「POPベティハウス」などについて語って頂きました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

V系について

ガイド:
デンシコンに参加する三浦俊一さんの周りの人たちは、一括りにできないところが面白いです。三浦さんがいたP-MODELの流れもあり、Cosmo-Shiki、ADAPTER。などの、世間一般で呼ばれる所のヴィジュアル系の人たちもいる。また、そのどこにも属さなさそうな人たちも。もちろん、電子音楽という共通項はあるんですが。どのような流れで三浦さんとは繋がっていったのですか?

コスモ:
三浦さんとの出会いは……確か、4年くらい前に初台ドアーズのニューウェイヴ・イベントでFLOPPYを見に行った時に三浦さんも来られていまして、その時に初めて会話をしたと記憶しています。

その後三浦さんのバンドのライヴに呼んで頂ける様になって……あっ! そうだ! たしか渋谷QUATTROで伝説のバンド、エレキバターもその頃拝見しました。FLOPPYがBeat Surfersに加入する頃にはそれはもう仲良くさせて頂いて、それからというもの、ちょこちょこと汁や飯に連れてって頂ける様になりました!

ガイド:
特に日本での呼称、ヴィジュアル系というのが、やっておられるご本人にとって適切な呼び方かは分かりません。もともと、音楽性を指すものではないし、ルーツをたどれば、グラムロック、ニューロマンティック、ポジパン(ポジティヴパンク)とかそのあたりかなと。あえて訊きますが、ヴィジュアル系と呼ばれかねない事についてどうお考えでしょうか?

コスモ:
見た目だけで言えば確かにメイクをしていますので、V系と呼ばれても特に思う所はないのですが、逆にV系界隈の皆様からすると「え? コ式? 一緒にしてもらっては困る!」と言われかねないかもしれません(笑)。

POPベティハウス

ガイド:
音楽的なルーツはどの辺りから始まったのですか? サウンド的な部分とコスチューム的な部分は別々のルーツなのでしょうか?

コスモ:
80年代真っ只中のネクラ小学生の頃、家での娯楽と言えばファミコンと漫画、読書、音楽くらいなもので、学校から帰宅した時にテレビを付けるとちょうど「POPベティハウス」という関西ローカルの洋楽番組が始まる時間帯でワム、a~ha、カルチャークラブ、デュランデュラン、マイケル・ジャクソン、強いてはサマンサ・フォックスまで80'sの洗礼をガッツリ受けました。

番組を見終わった後、気に入ったバンドの名前をメモして小遣いを握りしめ、自転車に乗り近所のレコード屋でバンドのカセットテープアルバムを探しては買ってを繰り返して、年を取るに連れ、ここから、ポジパン、ニューウェイヴ、テクノ等に派生して行く訳なのですが、自分のルーツは「POPベティハウス」です(笑)。

コスチュームは立ち上げ当初から衣装協力して頂いているFxSxDxS(FYFTY SEVEN DESINGS)の伊藤さんと一緒に考えていまして、ファミレスであーだこーだ打ち合わせながらその時に閃いたパッションで衣装のデザインを描いて2週間くらいで具現化します。

音楽的な世界観と合わせる時もありますし、逆に外す時もあるので割と自由な感じで決めています。

 

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