千歳飴の由来は? 七五三のお返し事情
かわいらしい袋に入った千歳飴は、それだけでも華やかで縁起のよいものです。
起源は江戸時代で、飴売りの七兵衛が浅草で売り始めたという説、大阪の平野甚左衛門が売り歩いたという説があります。
最近は、写真店での記念撮影パックに千歳飴が入っていることも多いのですが、元々千歳飴は、お参りをした神社や親しい人からいただくものでした。また、逆にお福分けとして、七五三のお祝いをくださった方に千歳飴を返す風習のある地域も多く見られます。
千歳飴には、お祝いとして子どもがいただくものでもあり、お祝いのお返しとしてお贈りするものでもあるという、2つの面があるのです。
七五三の「内祝い」お祝い返しとしての千歳飴
七五三は子どもの成長を祝うもの。どうぞ楽しんで!
七五三のお祝い返しによく用いられるのが、千歳飴やお赤飯・菓子折りです。千歳飴については、子どもに贈るものとは別に、お祝い返し用にのし袋入りのものも販売されています。
のしを付ける場合は、上段には「内祝」もしくは「七五三内祝」、下段には子どもの名前(姓は不要)を書きます。水引は紅白の蝶結びです。
両親や親戚からお祝いをいただいた場合は、宴席を設けて招待することがお返しとなります。
逆に、両親からお祝いの食事に招待された場合や、遠方の場合は、内祝いとしてお返しを。前述の通り、千歳飴やお赤飯・菓子折りなどが定番です。お礼状と写真を添えて贈ることが多いようです。
近所の方や友人からお祝いをいただいたときのお返しには、千歳飴がおすすめです。高額なお金や品物をいただいた場合は、お菓子や日用品などを。お返しの目安は3割程度です。
なお、お返しはなるべく早くというのが鉄則です。特に七五三の場合は、記念写真を付けようと考えている間にあっという間に時間がたってしまうこともあるので、ご注意を。お祝いをいただいてから1ヶ月以内にはお返ししましょう。
今、人気の千歳飴は、おしゃれでかわいい
七五三を控えた10月、この千歳飴の袋詰め作業が全国の神社や菓子屋で行われます。近年では、千歳飴だけでなく、祝い箸や学業成就の鉛筆・お守りなどを入れているところもあるようです。また、伝統や格式を重んじる菓子屋では、作った千歳飴を神社に納めお祓いを受けたものを売ることもあります。【関連記事】