いじめ問題・対策/いじめに気づいたら

いじめている子から話を聞くときのポイント(2ページ目)

いじめは、いじめ加害者がいるから存在します。加害者の問題を放置しますと、いじめはエスカレートし、被害者は増えていきます。放置せずに、しっかりと向き合うためにはどのような点に注意すればよいでしょうか。

小野田 真里子

執筆者:小野田 真里子

いじめ問題・対策ガイド


話を整理して聞く

一度聞いた話は、整理をして確認しながら聞きます。そのためにメモは欠かせません。いつ、どこで、だれが、なにをどうしたのか(5W1H)、できるだけ具体的にわかるように整理します。事実と、気持ちを分けて書きましょう。気持ちを聞くこと、感情を聞くことは加害者の内省につながると思います。

話してくれたことに感謝する

いじめたことの罪は罪として、正直に話してくれたことには感謝しましょう。自分のいじめ行為を話すのはとても勇気のいることです。「話してよかった」と思ってもらえる終わり方ができるとよいと思います。最後には「一緒に罪の償い方を考えよう」「君の将来のためにも、取り返しのつかなくなる前に早くわかってよかったんだよ」などと伝えましょう。

注意点

基本的には一対一です。多くても、せいぜい子供一人に対して大人二人で聞きましょう。一人が責める発言をしたら、もう一人はフォローにまわります。

その他、してはいけないことをご紹介いたします。
  • 精神的に追い詰める、将来をつぶすような罰を提示する(指導的処罰は別)
  • 飲食をさせず、トイレや休憩もはさまず長時間聴取する
  • 最初から責め立てる
  • 「あなたたちは悪くない」と擁護するようなことをいう
  • 話の途中で「そうじゃないでしょ」と口をはさむ
  • 「こうしたんじゃないか」などと憶測をしたり、話の内容を誘導する
  • 数人から一度に話を聞き、リーダー各や弁の立つものに代表で話させる
  • 当人たちが話した内容を裏付けもなく鵜呑みにする
  • メモも取らず聞きっぱなしにする
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    いじめを話してくれたことには感謝を示しましょう

客観的事実を聞き出し、当事者に自分たちのしたことを客観視させ、「やめる」「謝罪する」気持ちになるように導けたらよいと思います。





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