心ゆくまでカニ三昧！「潮風香る 民宿せきのや」(2ページ目)

うまい！新鮮な日帰りガニ

香住ガニは紅ズワイ蟹。「松葉ガニ」と呼ばれるズワイ蟹は漁場の遠い底引き漁ということもあり11月～3月までしか食べられませんが、香住ガニの漁期は9月～5月。なんと、夏の期間を除いてカニをいただくことができるのです。
香住ガニの漁場は近いために、漁は専用のカゴを沈めて行います。小型船で行う日帰り漁だから獲れる量も限られ、底引き漁と比べて長い期間を水揚げ出来るわけですね。
宿では自前の水槽を持つという入れ込みよう。漁に左右されることなく出してくれるのです。 

カニ！カニ！カニ！

さあ、出てきますよ。カニの勲章！タグをつけたカニたちが。
「香住ガニフルコース」を頼めば……。
ゆでガニ１匹丸ごと、焼きガニ、カニすき鍋、カニ刺し、雑炊、カニ味噌甲羅焼き、とまさにカニ三昧。
日帰り漁で新鮮なままに持ち帰られているから、その身は水々しく甘みもたっぷり。地酒と合わせれば最高です。
そのうえ、高級魚のノドグロの塩焼きが付き、極めつけは但馬牛ステーキをつけても、驚きの1万6800円！
この種類と量を旅館で食べたとしたら……。倍の値がつけられるかもしれませんね。

その訳は、民宿だから

どうしてそんなにリーズナブルなのか？それは民宿だからです。
ご主人の関さんは、朝から大忙し。幾つもの港を軽トラで駆けまわり、納得いくものを仕入れ丁寧にさばいて準備をします。
旅館と違って民宿は家族経営。調理人やスタッフにかかる人件費が抑えられるため、その分が食材費に使えるのです。
とはいえ浜値は一定ではありません。うまいカニを食べてもらいたい、という熱い想いが、その値段を支えているのです。
関さんは「あえて、民宿」と表現しています。
「旅館だと過度にお客様を期待させてしまうかもしれない。自分の目の届く範囲のことを責任持ってやっていきたい。」と。
これは紛れもなくスーパー民宿（※）と呼べるでしょう。ぜひ訪ねてみてください。


※スーパー民宿とは
基本的に“民宿経営”が本業で、施設もリノベーションして洗練されており、高級旅館なみの天然素材を使った料理を出しながら宿代は1万円程度という、すごい民宿のこと。

■兵庫・香美町香住区「潮風香る 民宿 せきのや」
・住所：兵庫県美方郡香美町香住区矢田59-2
・ＴＥＬ：0796-36-3782
・料金：〈特選タグ付香住ガニフルコース＆但馬牛ステーキ＋のど黒塩焼き付！〉16800円～／〈タグ付特選香住がにフルコース★のど黒塩焼き付！〉14700円～
（注）詳しくは宿のホームページをご覧ください。
・地図：Yahoo!地図