2日目:【大分~熊本】ダイナミックな山の風景を満喫
九州の大自然を満喫する名所を訪ねる旅、2日目スタート。2日目は別府から「九州横断バス」に乗って、九州を代表する山の風景を楽しみましょう。九州横断バスは、別府と熊本の観光名所を巡る観光バスと路線バスの両方の特徴をあわせ持ち、50年近くの歴史を誇る九州観光の定番ルートです。
別府駅からは8時台と9時台の2便が運行しており、別府市内を出発すると、ドライブルートとしても有名な「やまなみハイウェイ」に入り、久住(くじゅう)連山と阿蘇の山々を望むルートを走行して、阿蘇山へ走り抜けます。
別府から阿蘇山までは約4時間の乗車となりますが、途中の小田の池や瀬の本高原では10分間の休憩も用意されています。何よりも美しい九州の山々の風景の美しさをバスの車窓から手軽に楽しむことができるのが九州横断バスのメリットですね。
牧の戸峠を越えてから車窓に見えてくる阿蘇五岳の独特の稜線はきっと印象に残ることでしょう。
九州横断バスは阿蘇山から先、熊本まで行くこともできるのですが、今回は阿蘇山西駅にて下車します。
阿蘇山西駅から先、阿蘇山ロープウェイに乗って火口西駅まで登れば、その先にあるのは阿蘇山の中岳火口。火山活動が活発だったり、火山ガスが発生している時は規制がかかってしまいますが、落ち着いている時は火口縁を散策することができます。
散策路は自然のままなので歩きやすい靴を履くことが必要ですが、大自然の力強さと脅威を間近に感じることができる名所ですね。
2日目:【熊本】馬がのんびりたたずむ阿蘇・草千里でゆったり
阿蘇山の火口縁を散策後は、阿蘇山西駅より阿蘇駅へ向かう路線バス(産交バス)に5分程乗車して、草千里阿蘇火山博物館前バス停で下車します。目の前に広がる草原は草千里。ダイナミックな中岳火口とは違った静かな雰囲気を楽しめます。牛や馬が放牧されている風景を眺めたり、独特の形をした米塚など見所がたくさんありますね。バスの時刻を見ながら火山の仕組みをわかりやすく説明している阿蘇火山博物館を訪ねてみるのも良いでしょう。
草千里からは、再び路線バス(産交バス)に乗車して、阿蘇駅へ。ここからJR豊肥線に乗り換えて熊本を目指します。
特急「九州横断特急」で1時間強、普通列車で1時間半ほどの乗車で熊本へ到着しますが、この移動でも大自然を実感できる仕掛けがあります。その仕掛けとはスイッチバック。
阿蘇の外輪山を鉄道が越えるために標高465メートルの赤水駅から標高277メートルの立野駅まで、途中で進行方向を変えて坂を上り下りする仕組みが取られています。日本国内でも珍しいこの仕組みを楽しむのも旅の醍醐味という所でしょうか。
熊本駅に到着後は、3日目の観光に充てる時間を確保したいので、さらに移動しましょう。九州新幹線に乗車すれば鹿児島中央までは約1時間です。
鹿児島市内のホテルに泊まって、きびなごやさつま揚げなどのおいしい料理を頂きましょう。意外かも知れませんが、鹿児島市内は温泉が湧き出している所が多く、ホテルで温泉が楽しめる所も多いですよ。
さて明日は最終日。鹿児島で迫力の山の風景を楽しむことにしましょう。次ページに続きます。