「余寒見舞い」は寒中見舞いが間に合わなかった時に使える見舞い状
中見舞いとして間に合わないような場合には「余寒見舞い」として出すこともできるものです。場面に応じて上手く活用しましょう
寒さの厳しい中、相手の健康を気遣い、互いの近況を報告する挨拶状、見舞い状に「寒中見舞い」があります。「寒中」とは、寒の入りから、寒の明けまでの約30日間のことを指します。二十四節気では「小寒」「大寒」にあたり、「小寒」から「大寒」までの15日間と「大寒」から「立春」までの15日間を合わせた30日間を「寒中」「寒の内」といいます。
そして「余寒見舞い」は「寒中見舞い」が間に合わなかった場合に使える見舞い状です。
<目次>
寒中見舞い・余寒見舞いを出す時期はいつまで?
■小寒(寒入り)1月5、6日頃。寒入りから寒明けまでの30日間のうちの、前半の15日間のこと。
■大寒
1月20日頃。小寒が明けて立春までの間の15日間。一年で最も寒い時期とされる。
■立春
寒明け。2月4日頃。暦の上で春が始まるとされる。八十八夜、二百十日、二百二十日などはこの日から起算する。
「寒中見舞い」とは、松の内(1月7日まで)が明けて、一番寒い頃とされる「立春」(2月4日頃)までの間に出すものです。立春を過ぎたら「余寒見舞い」とします。「余寒見舞い」の期間としては、一般的に立春以降2月末日ごろまでとされます。
寒中見舞い・余寒見舞いはどんな用途で使う?
「寒中見舞い」「余寒見舞い」の用途は、寒さの厳しい折、相手の健康を気遣う季節の挨拶状ですが、次のような場合にも用いられることが多いものです。- 相手の方から年賀状をいただき、松の内までに送れなった場合の返礼、年始の挨拶状として
- 相手が喪中で年賀状を送れなかった場合の、年始の挨拶状として
- 相手が喪中とは知らずに年賀状を出してしまった場合、お悔やみとお詫びのとして
- 自分側が喪中であり、相手が喪中を知らずに年賀状をくださった場合、喪中の報告とお詫びとして
※参考:「寒中舞い」の文例はこちらから
余寒見舞いの書き方 基本構成
- 余寒見舞いの言葉
- 余寒見舞いの言葉に続いて、時候の挨拶言葉
- 年賀状をいただいたお礼や、返事が遅れたことへのお詫びの言葉
- 立春後の寒さ、寒が明けてもなおも寒さの残る折、相手の健康を気遣う言葉
- 今後も変わらぬお付き合いを願ったり、今後につなげる言葉 など
余寒見舞い文例1. 喪中に年賀状を受け取り返事が遅れてしまった場合
お年始状をいただきましてありがとうございました。実は昨年暮れに母が他界いたしましたため、
年末年始のご挨拶を控えさせていただいておりました。
お知らせをと思いながらも、何かと後片付け等に追われ
ご挨拶が今ごろになってしまい、たいへん失礼をいたしました。
余寒厳しき折、どうぞお風邪など召されませんようご自愛くださいませ。
「年賀」とはせずに、「年始状」「年始のご挨拶」「新年のご挨拶」などの表現を使うのが一般的です。報告が遅れたお詫びは大切ですが、たとえ事実であっても、あまり相手が心配するような言葉は避けるべきでしょう。
余寒見舞い文例2. 通常の「余寒見舞い」として
余寒お見舞い申し上げます「立春」という言葉はどこへいってしまったのかと思うほど、
厳しい寒さが続いております。
春の訪れが待ち遠しいものですね。
暖かくなりましたら、またお目にかかれましたらと
思っております。
どうぞお体を大切にお過ごしください。
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