ジブリ映画『魔女の宅急便』の町を歩こう!
映画『魔女の宅急便』の舞台となったゴットランド島のヴィスビーの町
スウェーデンの首都ストックホルムの旧市街と、ゴットランド島にあるヴィスビーの町は、スタジオジブリの映画『魔女の宅急便』の舞台となった町として有名です。映画には、「おそらくあの辺りからインスピレーションをうけたんだろうなあ」と思わせる風景がたくさん登場しています。旅の前後に映画をみると、旅の思い出もまた一段と深まるのではないでしょうか。ここでは「映画でみた!」という風景に出会える場所をご紹介します。
オレンジ色の屋根に白い建物が立ち並ぶヴィスビーの町
ヴィスビーの町を高台から眺めるとオレンジ色の屋根、青いバルト海、教会の廃墟が美しく見えます
『魔女の宅急便』と言えば、オレンジ色の屋根と白い建物……。こんな景色をみたい!という方は、ヴィスビーへ。サンタ・マリア大聖堂(S:ta Maria Domkyrkan)の横にある階段を上るか、階段通り(Trappgatan)と呼ばれる通りからヴィスビーの町を眺めるとよいでしょう。遠くに見えるバルト海の青がその美しさを引き立たせます。
アルメダーレン(Almedalen)という公園から、城壁と町を眺めても同じような景色をみることができます。公園の緑とオレンジ色の屋根と白い建物が、映画の中のどこかの場面を連想させてくれるでしょう。
キキが空から眺めた町
ストックホルム市内を船から眺めた様子は、映画の中でキキが空から眺めた町を連想させます
キキが両親に別れを告げて旅立ち、ほうきにまたがって「この町いいな」と空から眺める町の様子は、ストックホルムを空から眺めた様子とヴィスビーの町を遠くから眺めた様子を合わせたような光景を連想させます。
ストックホルムの街並み
ストックホルムの雰囲気も強いのですが、海に面しているところはヴィスビーの町に近いようにも思います。船や飛行機でゴットランドを訪れる際に遠目でぜひ島を一望し、ストックホルムとゴットランドのどちらの印象が強いのが判断するのも楽しいかもしれません。
キキが移り住んだ町の時計台は?
時計台がいくつも目に付くストックホルムの旧市街の様子
キキがこの町にしようかと思い、時計台で「この町には魔女がいるのか」と聞くシーンがありますが、あの建物はノーベル賞の晩餐会が行われることで有名な市庁舎によく似ています。市庁舎には時計台はありませんが、ストックホルムの町を眺めるといくつか時計台が目につき、これらを組み合わせたのかなあとも。
ヴィスビーの町にそびえ立つサンタ・マリア大聖堂も映画の中の時計台の面影があります。ストックホルムの市庁舎ととヴィスビーの大聖堂のどちらがより似ているか比べてみるのも旅の楽しみになるでしょう。
石畳の続く町並み
石畳の続くヴィスビーの城壁内の通り、ふとキキがほうきに股がって舞い降りてきそうな雰囲気です
キキがおそのさんのパン屋さんに居候させてもらって、宅急便の仕事を始めた町の様子は、ヴィスビーの町とストックホルムの旧市街の両方の町並みを思い出させます。石畳の続く通りにお店が並んでいる様子や幅の狭い通りを行き交う人々の様子は、まさに映画そのもの。立ち止まってふと隣をみると、黒いワンピースを着たキキがいて、赤い靴を眺めていても不思議ではないくらいです。
ヴィスビーの城壁内もガムラスタンの旧市街も、歩いて回るのにちょうどよい大きさの町です。ゆっくりと歩きながら、石畳の続く中世の町並みを感じ映画の舞台に思いを馳せれば、おそのさんのパン屋さんのようなお店が見つかるかもしれません。
城壁の至る所にある半円形の通り道
城壁の至る所にある半円形の通り道は映画の中で何度もでてきます
石畳の道とともに映画の中で何度も登場するのが、半円形の通り道です。城壁に囲まれているヴィスビーの町は、当然のことながらその城壁をくぐり抜けて町の中を出たり入ったりします。そのため城壁には半円形にくりぬかれた通り道がいくつもあり、映画を思い出せてくれます。
ストックホルムでそんな通り道をみたいと思ったときは、地下鉄ヒュートーリエット(Hötorget) からすぐの王様の通り(Kungsgatan)へ!
キキになったつもりで観光を楽しもう
『魔女の宅急便』の中に隠れたヴィスビーやストックホルムは、まだまだたくさんあると思います。私が見つけられなかったヴィスビーやストックホルムの町の面影を、ぜひ実際に訪れて見つけてくださいね。
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