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新デザインでAV機能はさらに充実:VALUESTAR VN970/NS

新OS(基本ソフト)であるWindows 8.1のリリースに合わせ、パソコン各社の秋冬モデルが発表された。まず、NEC VALUESTARから、Nシリーズの最上位機種で、全モデル中でもフラッグシップとなったVN970/NSをレビューする。

大島 克彦

執筆者:大島 克彦

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VALUESTAR VN970/NS

デザイン新たに登場したVN970/NS
 

従来、VALUESTAR Nは、最上位シリーズであるWシリーズの次、一般ユーザー向けの一体型パソコンという位置付けであった。今回から、Wシリーズは廃止されてNシリーズに統合された。

そのためNシリーズも、これまでは700番台が最上位機種で、500番台、300番台が続くというラインナップであったものの最上位に、今回発表されたVN970/NSが加わることになる。つまり、VN970/NSはVALUESTAR秋冬モデル全体のフラッグシップ的な機種ということになる。

以下、レビューしたい。なお、検証には試作機を使用したため、販売機と異なる場合がある。

回転可能、垂直立ち可能なデザイン

一見して分かるように、VN970/NSは他のNシリーズ機種と外観が異なる。まず、モニタは23型で、700番台以下の21.5型よりも一回り大きい。また、横に渡した脚部の中央に台座を配し、スイベル機能を持たせた。これにより、機体の垂直立ちによるフラットな設置が可能になり、機体の回転も容易にできる。このようなデザインにすることで、Wシリーズに替わる、リビングにも適した存在になったといえる。なお、カラバリはファインブラック、クランベリーレッド、ファインホワイトの3色だ。
VALUESTAR VN970/NS

脚部の変更で回転できるようになった


スピーカーも一新

Wシリーズとの統合が図られただけに、サウンド機能も従来のNシリーズに比して強化されている。新たにウーファー部を搭載すること2ウェイ化。低音をしっかりと響かせられるようになっている。スピーカーの振動による音のひずみを抑えるため、磁性流体(磁力に反応する微粒子を含む液体)を採用、本格的なオーディオ製品に近づけている。
VALUESTAR VN970/NS

ウーファー部(内側)が搭載されたスピーカー


文句のない基本性能

基本性能にふれておく。CPUはCore-i7 4700MQ(2.4GHz、4コア8スレッド、最大3.4GHz)、メモリ8GB、HDD4TB、BDXL対応Blu-ray Discドライブ、USB3.0x4、同2.0x2、IEEE802.11abgn。グラフィックスは内蔵(インテルHDグラフィクス4600)。OSはWindows 8.1(64ビット)で、Microsoft Office Home & Business 2013(Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook)が付属。テレビ機能については後述する。

「AV機能重視」をうたうモデルであるから、グラフィックスを外付けにしてほしいというユーザーもいることだろう。だが、HDグラフィクス4600は内蔵ながら相当に高性能で、PCゲームをフルHDなどの高解像度で楽しむということでなければ、特に問題はない。全体に、フラッグシップ機らしい、文句のない性能といえるだろう。

次ページでは、Windows 8.1での変化を解説する

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