募集図面は? ネットは? チェックで予防!
募集図面は? ネットは? チェックで予防! |
その言葉・姿勢が真実ならば、その会社が発信する情報や募集図面に、きちんと反映されているはずです。大家さんは、しっかりとそれらの内容を確かめてください。
まず、情報発信。あなたの物件の載った「募集図面」を取り寄せましょう。その募集図面は不動産会社間に広く流通し、その結果、不動産会社の窓口にお部屋探しをしに来た入居希望者の目に留まるのです。
この募集図面の内容をこまかくチェックしてください。書かれていることは正確ですか? そして、あなたの物件のメリットや魅力は、きちんとアピールされていますか?
良い募集図面の見本をご覧ください
そして、情報発信・広告活動がスピーディで的確に、コストもかけてくれているかどうか。
情報発信の方法は、新聞折込みチラシ、お部屋探し情報誌、ポスティング・地域ミニコミ誌など色々ありますが、いま、賃貸物件を探す人の大半が、インターネットを利用します。あなたが入居者募集を依頼している不動産会社は、あなたの物件の情報を効果的なインターネットに載せてくれているでしょうか?
「もちろん載せていますよ」と、答えが返ってきても、安心はできません。インターネットに載せているといっても、「自社のホームページだけに載せている」ではまったく不充分です。毎日膨大な数のアクセスが寄せられる『不動産ポータルサイト』に掲載されていなければ、あなたの物件の情報はほとんどの入居希望者の目には留まらないのです。そして……。
「大丈夫です。『SUUMO』、『at home』、『HOME'S』、『HOME ADPARK』、4つの有名ポータルサイトに漏らさず載せていますよ!」
そんな元気な答えが返ってきたら、実際に大家さんもその画面を見てみましょう。先ほど募集図面のところでもお話ししましたが「物件のメリットや魅力はきちんとアピールされているか?」、「物件写真はアングルなど工夫して外観・エントランス・室内など何枚も載っているか?」も、しっかりとチェックしてください。
決断も大事です
さらには、不幸な事態を長引かせないよう、大家さんの決断も大事だということを言い添えたいと思います。先ほど登場のFさん曰く、「谷崎さん、親戚のGが入居者募集を頼んでいたあの不動産会社、やはり最初からインターネットに情報を載せていなかったそうだよ」。「しかも、室内の落書きや汚れを放置したまま、美装についての提案もまったくなかったみたい」。
そんな会社に対し、いくら気を遣って募集の積極的な活動をお願いしても、そもそも大家さんサイドに立った発想がないのですから、心を入れ替えて募集に熱心に動いてくれるはずはありません。
入居者が決まらなくても直接的に不動産会社には損失はありません。困るのは大家さんです。口先だけの誠意のない営業マンは「うるさい大家だなあ」くらいにしか思わないでしょう。このケースも基本である心のこもった誠実な活動をしてくれていなかったことは決定的です。
信頼関係の再構築は期待できません。すぐに募集依頼を打ち切り、不動産会社を変えた方がよいでしょう。
次はあなたの物件を見直すよい機会にをご紹介します