キッチン/キッチン選びの基礎知識

間違いだらけのキッチン選び Vol.2(2ページ目)

連載好評の第2弾は「システムキッチンをひとことで説明できない訳?」と題して、35年前のシステムキッチン黎明期からの変遷をお話ししましょう!

執筆者:黒田 秀雄

間違いだらけのキッチン選び!


Vol.2 システムキッチンを一言で説明できない訳?


こんな中1985年には、キッチンのISO(国際標準規格)が、従来のEINBAU KUCHE(ビルトインキッチン)のDIN(ドイツ工業規格)を、より互換性の高いキッチンシステムへと高度化するための改正をおこないました。


ISO3055-1985 kitchen equipment-Coodinating sizes

 


この時の一番大きな改正内容は、今まで150Nで構成されていた基本モデュール寸法が100Nに変わったことです。これは15センチ刻みから、10センチ刻みのキャビネット幅や高さ寸法に共通ルールを変更したという意味です。この改正を機会に世界規格への整合性をはかるため、JIS規格でもISO3055-1985に準じたJIS A0017が1992年に改正されました。

 


JIS A0017-1992 住宅用キッチン設備の寸法 sizes

すなわち、ワークトップ高さの8.5N(850mm)や4.5N巾(450mm巾)のキャビネットや機器寸法は、当面使っても良い寸法というように格下げとなってしまったのです。日本ではまだ45センチ幅のキャビネットや食器洗い機が主流ですが、ISO規格でもJIS規格でも準規格の扱いとなった訳です。


(C)Mar.2010 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.
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