「いま通っている塾をやめて他の塾に移りたい」と子どもから相談されたことはありませんか。また、子どもの成績が伸び悩み、転塾を考えている方もいるかと思います。転塾は成功することもありますが、失敗例も少なくありません。転塾を決断する前に知っておいてほしいことをお伝えします。

塾を変えずに解決できないかをまず考える

子どもの努力ではどうにもならない場合はできるだけ早く転塾するのが得策です。

子どもの努力ではどうにもならない場合はできるだけ早く転塾するのが得策です。

塾にはさまざまな形態があり、同じ会社の塾でも校舎ごとに特徴があり、同じ校舎でも講師ごとに性格もまちまちです。当然なかには今すぐに変えた方がいい塾や、指導力が著しく低かったり、意識に問題のある講師がいるのも事実でしょう。ですが、「塾を辞めたい」と子どもが言ったとき、子どもの学習姿勢に問題があることも多いです。

転塾を考える場合、子どもの学習上の問題点を改めて洗い出し、いま通っている塾を変えずにその問題を解決できないかを考えることをお勧めします。子どもの学習の問題をそのままにして転塾しても、移った先の塾でまた同じ問題に直面することになるからです。よくある転塾の動機、失敗例は次のようなケースです。

成績が上がらないことを理由に転塾をすると失敗する?

成績が上がらないから塾を辞めたいというのはよくあるケース。ただ、「宿題」「復習」「確認テストの勉強」、この3つがきちんとできていれば成績は上がるはずです。できていないのならその理由は何か。いちばん多い理由は「なんとなくやる気になれない」という理由。「宿題」「復習」「確認テストの勉強」をやることで得られるメリットについて、改めて子どもに話してもらうよう塾の講師に依頼しましょう。

2番目の理由は「時間がなくてできない」というもの。1週間のスケジュール表を作り、どこで時間を作り出すかを子どもと一緒に作戦会議をするといいでしょう。それでも時間が足りなければ、他の習い事を整理するか、特に優先度の高い宿題や復習の範囲を講師に質問してください。

3番目の理由は「宿題が難しくてできない」というケース。これは授業前後に講師に質問していない場合がほとんどです。講師に質問をして、その日のうちに理解することを習慣にしてください。子どもが積極的に質問に行けない場合は、親が塾に電話をし、質問に答えてもらうようにフォローしておけば、講師の方から質問を聞いてくれることでしょう。

子どもの努力ではどうにもならない場合はできるだけ早く転塾!

  • (親が)相談しても適切なアドバイスが受けられず、要望にも応えてもらえない
  • (子どもが)講師に質問しようとしても忙しくて聞いてもらう余裕がない
  • 1年間に担当講師が何人も代わる
  • 進学塾なのに講師が担当科目の入試問題に精通していない
  • 補習塾なのに講師の説明がわかりづらく、学習進度も早い
  • 授業中に他の生徒がうるさく、集中して授業を受けられない
  • オプション講座や夏期合宿、正月特訓などの勧誘が強硬
このように塾側の運営姿勢に問題があると、子どもの学習姿勢を軌道に乗せようと本人や親が努力しても、解決しない場合があります。特に人件費を削るために大学生アルバイト講師の割合が高い塾は、指導面での問題がなかなか解決しないことが多いです。ただ、ベテランの講師なら問題が少ないかと言うとそうでもなく、時代とともに変わる子どもたちの特性に対応した指導ができないこともあります。

いずれにしても塾選びはなかなか難しいものです。ただ、受験成功のカギは塾選びにあります。お子さんの学習状況と塾の対応をよく見極めて、転塾を検討してください。
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