オトナになってもキュンキュンできる定番&王道の恋物語
■作品名美女と野獣(1991年)
■監督
ゲーリー・トゥルースデイル、カーク・ワイズ
■主演
ペイジ・オハラ、ロビー・ベンソン
■DVD/Blu-ray発売元
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
1990年代、ディズニーは優れたミュージカル映画を次々と世に送り出しました。中でも本作「美女と野獣」はアニメ映画としては初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされた、ディズニーアニメの記念碑的作品です。
■あらすじ
読書と空想が大好きなちょっと変わった娘・ベルは森の奥深くにある城に捕えられた父親の代わりに自分が身代わりとなってその城に暮らすことを決意する。城内には昔の心ない行為の為、魔法使いによって野獣の姿に変えられた王子と、同じくポットやマット、時計等「人間でないもの」に変えられた従者たちが暮らしていた。魔法を解くには醜い野獣の姿になった王子を心の底から愛する人が必要。ベルと野獣は反発しながらも次第に心を通わせていくのだが、ある日街の人間たちが野獣を殺そうと武器を手に城にやってきて……。
王道のラブストーリー
とにかく野獣がキュートです! 最初は「こんな醜い自分を愛してくれる人なんている筈がない」という思いからベルに対してもある種のツンデレよろしく高圧的に出たりもするのですが、彼女に惹かれるにつれ、どんどん可愛くなっていくのが萌えポイント。城から逃げ出したベルが狼に襲われると危険を顧みず彼女を助けたり、ベルが朗読する物語を真剣に聞き入ったり……その姿は純情な男子高校生の様で観ていてつい笑顔になってしまいます。作曲を担当したのはアラン・メンケン。ベルと野獣が2人で踊る場面で流れるメインテーマ「美女と野獣」はとても美しいナンバーで、この曲を聞くとベルの黄色いドレスと野獣の照れたような笑顔を思い出すという方も多いのではないでしょうか。アラン・メンケンは本作の音楽でアカデミー賞作曲賞を受賞しています。
メインテーマ以外にも燭台に姿を変えられたルミエールのナンバー「ビー・アワ・ゲスト」、ベルが歌う「朝の風景」等どこかで聞いた事がある沢山の楽曲に彩られた「美女と野獣」。日本では劇団四季が1998年に上演して以来、レパートリー作品として公演しています。
お子さんから大人まで誰が観ても楽しく嬉しい気持ちになれるミュージカル映画の傑作です。