実在したドイツ人実業家が1000人を超えるユダヤ人を救う
『シンドラーのリスト』
■監督
スティーブン・スピルバーグ
■主演
リーアム・ニーソン
■DVD/Blu-ray発売元
ジェネオン・ユニバーサル
■おすすめ理由
第二次世界大戦中に実在したドイツ人実業家、オスカー・シンドラーにスポットを当てたこの映画は、彼が自分の事業のためという名目で1000人を超えるユダヤ人をホロコーストから救ったという実話を元に描かれています。
スピルバーグと言えば、言葉は悪いですが単純な娯楽映画を作るイメージしかなかったので、初めてこの映画を見たときには衝撃を受けました。
本作は一部を除いてほぼモノクロの作品なのですが、その色味の中で見るユダヤ人が迫害される姿には言葉も出ません。
モノクロ映画なんて古臭そうと敬遠していましたが、こういう効果も出せるのだと驚いた記憶があります。
シンドラーは根っからの聖人だったわけではなく、当初は単なる労働力としてユダヤ人を利用していた節もあります。
それがホロコーストの計画が激しくなるにつれ、彼の中に人間としての葛藤が生まれ、ユダヤ人を救うために翻弄することになります。
ただ戦争の悲惨さのみを見るのではなく、ひとりの人間の心の動きにも注目してみると、また深く鑑賞できるように思います。