素の音の良さはダイヤトーンがリード
素の音の良さでいえば、他を一歩リードしているのがダイヤトーン・サウンド・ナビだろう。他のカーナビの多くが24bitD/Aコンバーターを使用しているのに対して、よりきめ細かいD/A変換が可能な32bitD/Aコンバーターを搭載したほか、最新のNR-MZ80シリーズは、デジタル音源の音のゆらぎ=ジッターやデジタルのイズの混入を防ぐピュアデジタルアイソレーターを始め、数々の高音質技術を採用し、高音質を追求している。このダイヤトーン・サウンド・ナビは、高度なサウンド補正機能も備えており、純正スピーカーのまま、カーナビをダイヤトーンに変えただけのデモカーを試聴したことがあるが、純正スピーカーとは思えないほど解像度が高く音場が立体的な心地よい音で音楽を楽しむことができた。スピーカーを市販品に変えれば、より高音質で楽しめるのは間違いないが、純正スピーカーのままでも十分なクオリティである。
内蔵アンプの音質はアルパインも高い
またアルパインのBIG X EXも素の音の良さではトップクラスだ。とくに低音の力強さは内蔵アンプとは思えないほど。外部アンプを増設する発展性は無いが、内蔵アンプでも十分にアルパインらしいエネルギッシュなサウンドが楽しめる。他に、素の音の良さで合格点を与えられるのは、カロッツェリアのサイバーナビやケンウッド彩速ナビの2013年モデルといったあたりか。音の良さでカーナビを選ぶなら、上記4メーカーのいずれかにすれば間違いないと思う。