テクノポップ/アーティストインタヴュー

立花ハジメ、半生記をアルバムに(2ページ目)

ガラケーが不思議な無くなり方をして、一気にMacの世界に戻った立花ハジメさん。そこから始まった半生記への回顧、そしてMacとのシンクロニシティの歴史。それらを超越すべく、発表されたのが、新作『Monaco』です。1977年、Q’s Barでのプラスチックス音源も収録。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

これからの「アルバム作り」「ジャケ買い」「ライナーノーツ」の見本

ガイド:
monaco

Monaco

今回、電子ブックレットと新しくデザインされたフォントと一緒になったUSBという変則リリース(iTunesでのリリースも予定あり)ですが、 CDというフォーマットをあえて避けた理由は?

 

立花:
今回はまずは自主制作で、自分がレコード会社であり出版社。CDという形態に拘る必要も無いし、定価3,000円とかにも縛られず自由に作る事が出来る。CDを避けたというよりはこれからの「アルバム作り」「ジャケ買い」「ライナーノーツ」の見本を示したかった。TシャツにUSBでも「ニューアルバムです」と言える時代なんだという事を……。

Max's Kansas City

ガイド:
1曲目の「Max's Kansas City」は、Wayne County and the Backstreet Boysのカヴァーですよね。また、Max’s Kansas Cityは、ニューヨークのロックの殿堂で、NYパンク的にも重要な拠点ですが、立花さん自身はこの場所にどんな思い入れがあるのでしょうか?

立花:
初めてニューヨークにいった79年はスタジオ54のようなディスコも終わりクラブへ、ライヴもライヴハウスからクラブへという年でした。Max’s Kansas Cityの歌詞に出てくるようなバンドが、Hurrahs、Mudd Club、Peppermint Lounge、Danceteriaで煌めいてました。プラスチックスもギリギリ間に合ったのは幸運でした。

 

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