ビラ配りに路上ライブ、名古屋イチの「雑草アイドル」
――それ以外にWELOVEとしての活動に変化はありました?「とりあえずももクロについていろいろ調べてたら、路上ライブやってた、てのを知ったんですよ。それで『じゃあウチもやろう!』と思ってですね(笑)」
――とりあえずももクロを真似てみようと。
「それまではずっとお店でのライブばっかりだったんで、今までと違うお客さんの前でやったら変わるんじゃないか? と思ったんですね。それで●●●●●(人気アイドルグループ)の●●●●●(大会場)のライブ前にビラ配りに行って、あとラジカセ持っていってライブやったのが路上ライブの始まりですね」
――まさかデビュー戦はあのグループのライブ前に! まるで挑戦状かのように(笑)。
「いやいや(笑)。その時はメンバーは私服でビラ配って、靴もヒールだったんで、ライブやる時は靴下とかそんな感じだったんですよ。ただ、それでも最初はお客さんいなかったのが2曲目くらいから集まってきたんですね。それで最終的に80人くらい見てくれて」
――おー、それだけ足を止めてくれたんですね!
「それまで10人15人の世界だったんで、初めてだったんですよ、そんな人数の前でやるの。それに感動してメンバーも泣いちゃって、それからライブ見にくるようになったお客さんもいれば、WELOVEのオーディションに来てくれた女の子もいて」
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――そのころ路上ライブやってるアイドルって名古屋にはいたんですか?
「ウチしかいなかったですね。それから毎週定期的にやるようになって。だいたい矢場町の交差点が一番多いかな。高架下で雨でも出来るんで」
――「矢場とん」本店の近くですよね。現在も名古屋、あと関東だと川崎市で定期的に路上ライブはやってますけど、その経験で彼女らが得たものってあります?
「やっぱりトラブルに対応する力がつきましたよね。音源止まったりとか雨降り出したりとか、そういう時にパニックにならないようになりました。もし音が止まったらアカペラで歌えばいい、とか、熱中症で倒れたりする事もあったり、雨の中でライブしたり色々なドラマがあり、そこから『雑草魂』という言葉もうまれました」
近年はこういった大会場でのライブ、人気グループとの共演もしばしば。
――徐々にそういう雑草経験を積んでいって。
「『アスリート系リアルアイドル』っていう方向でいくことにしました。『アスリート系』ってのも意味があって、愛知県って『アスリート王国』って言われてて……」
――すいません、それ知りませんでした(笑)。
「実は言われてるんです! 野球だとイチローだったり、スケートだと浅田姉妹に安藤美姫。あとチームでいえば中日ドラゴンズやグランパスなんかもあったり、いろいろあるんですね。それにかけてつけたんですけどね。ただ、その時は今みたいにプロレス色が強くなる予定はなかったんですけど(笑)」
後編では誰もが驚くプロレス技をフィーチャーしたパフォーマンス、そして名古屋のアイドル事情、そしてこの秋からのWELOVEについて衝撃事実も!