学費・教育費/教育資金の貯め方

NISAを活用した教育資金づくりはどうすればいい?(2ページ目)

今後、金利上昇を考える場合、教育資金づくりとして2014年1月から始まる少額投資非課税制度(NISA)を活用する方法も選択肢のひとつになると思います。

岩城 みずほ

執筆者:岩城 みずほ

学費・教育費ガイド

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NISAを利用するポイントは商品選び

NISAを利用するポイントは、自分の目的にあった商品を選ぶことです。

金利上昇局面で、金利を固定してしまうのは損といえますが、リターン(運用によって得られる収益)を得るということは、リスクを取るということです。日常生活でリスクというのは「危険」というニュアンスで使いますが、運用の世界では、将来どうなるかわからない「不確実性」という意味合いになります。つまり、リターンはプラスにもマイナスにも触れやすいことを意味します。

投資をしている間、運用商品の価格は上がったり下がったりを繰り返します。必要な時期が決まっている教育資金の場合、なるべくリスク(上がったり下がったりする振れ幅)を小さくしたいものです。

NISAで投資デビューをするという方には、シンプルでコストの安い、幅広く分散投資するバランス型のインデックス・ファンド(株価指数などに連動するインデックス型の投資信託)で月々少額ずつ積立投資をしていく方法がよいのではないかと思います。今後、NISAのための「新型バランス型投信」も続々出されるようですが、コストが高いもの、中身がよくわからないものは避けた方が無難です。

既に投資経験のある方は、自分の資産全体の中でNISAをどう活用していくかを考えればよいので、よりリスクをとって、よりリターンの高めの商品を持つのもよいと思います。投資対象は幅広いので、最適なポートフォリオを作ってください。

ハイリスク・ハイリターンの商品を選ぶ場合は、目標の金額に達したら利益確定するということも考えておきたいものです。中長期でしっかり利益の出るもの、長期投資に向くファンドを選ぶ必要があると思います。

注意したいのは、子どもが18歳になったときに必ずファンドを解約しなければならないというようなことは避けることです。数年にわたって少しずつ解約していけばよい、くらいのつもりで、教育資金を作るひとつの方法として考えてください。

教育資金の必要な時期と金額を明確にし、計画を立ててNISAを利用しましょう。金融機関によって取り扱い商品やコストが違いますので、自分の目的にあった商品を選んでください。

NISA口座でもつことができる長期投資にむくファンドをいくつかご紹介します。 他にも、各金融機関でNISA用の商品が揃ってくると思いますので、色々比べてみてください。

また、NISAは利用できませんが、次のページでは、コモンズ投信のユニークな「こどもトラスト」という制度をご紹介します。

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